Episode18 ページ20
オビside
朝早く、まだ夜も開けない朝方
いつもの様に城内を散歩していた
何かを振るうような鋭い音がして、何となくそちらへ足を向けた
どうやらこれは稽古場から聞こえるようだ
入口から少し顔を覗かせる
そこに居たのは、Aだった。
槍を振るい、それを上手く使い、華麗に飛び回る
その一つ一つに無駄がなく、迫力もある
オビ「こりゃ…俺も適うかどうか…」
A「…っ!誰。」
俺の気配を感じたAが振り返った
A「なんだ、オビか…」
オビ「こんな時間に稽古なんて。しかも病み上がりで…全く困ったお嬢さんだ…」
A「別に酔っただけだし…」
そう言ってそっぽを向くAの肩を見ると賊と戦った時に出来たと思われるアザが見えた
そのアザにそっと触れた
A「何」
オビ「お嬢さんに湿布薬貰わなかったのかい?」
A「取った」
オビ「え!?」
A「だってもう痛くないし…。もう出ていくつもりだし…」
オビ「出ていく!?」
A「どんな運命でも最後まで生きるって約束したけど…ここに居続けるのは違うかなって。私、ただの客人なわけだし」
オビ「主に話せばわかってくれるはず、ここにいなよ。」
A「でも…」
ヒイラギ「私も反対だ…こんな窮屈な所」
いつの間にかヒイラギがAの足元でこちらを見上げていた
オビ「Aは無茶するし、俺の知らない間に攫われたなんて知ったら俺もっと早く死ぬかも」
A「はぁ!?私そんな弱くない…!!!!それに私が死んだところでオビには関係なi……痛っ」
躊躇う様子のAの腕を引き、主の部屋に向かった
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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます!がんばります! (2019年2月4日 21時) (レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました!面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メロ | 作成日時:2019年1月29日 21時