Episode19 ページ21
Aside
A「ちょ、ちょっと待ってオビ…」
オビ「なんだい？」
A「わかった…ここに住ませてもらうのは私からゼンにお願いする」
振り返ったオビのキョトンとした瞳をまっすぐ見つめる
A「私だって、裏稼業家の端くれだもん。何か役に立てることあると思う。力だって少しはあるしさ。オビの力でここに居るってだけじゃ、少し居心地悪いでしょう？」
オビ「ほんとかい？」
A「うん…運命の日まで、あと20日…。私ももっとここにいたいから」
オビ「もうそんな経つんだね」
A「何言ってんの、これからもずっと続いてくよ。こんなありふれた毎日は」
オビ「そうだね」
・
・
・
ドスッ
A「うわっ…」
曲がり角で誰かにぶつかった
ぶつかった時、私は少しよろけたが彼女は後ろに尻もちを着きそうになっていたので
そのまま腕を掴んで引っ張った
美しい海の色をした瞳と目が合う
A「ごめんなさい、大丈夫だった？」
「大丈夫、こちらそこごめんなさい」
黒髪に、どこか異国の服をまとった彼女は首を傾げて微笑んだ
「貴方、素敵な髪の色をしているのね」
彼女は私の髪を見て目を輝かせている
「私はキハル。貴方は？？」
A「私はA、こっちはオビ」
オビ「どうぞよろしく」
キハル「Aに、オビさんね、よろしく」
ピィー
甲高い鳴き声と共に私の胸元に蒼いものが何か飛び込んできた
A「トリ！？」
キハル「ポポ！！」
その鳥は私から飛び立ち、キハルの肩へと降りた
キハル「この子。ポポって言うの。私の村で漁業の時にお世話になってる鳥なの。」
オビ「へぇ、すごく綺麗だね」
キハル「そうでしょう？でも。この鳥達を矢で射って、その羽を売る輩がでてきて」
A「…そんなことが」
キハル「だから私、ゼン殿下にお話に来たのだけれど…。ダメだったの」
A「そう…。私に何か出来ることがあればいいんだけど…」
キハル「気にしないで、大丈夫よ！また明日、リベンジするつもりだから！！また明日頑張ってみる」
キハルは笑顔で手を振り、走っていった
A「オビ。ちょっとついてきて」
オビ「ちょ、A！？」
オビの腕を引き、私は彼女の瞳を思い出していた
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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月4日 21時) (
レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました！面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロ | 作成日時：2019年1月29日 21時
