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Episode10 ページ12

NOside




A「貴方の…死ぬ運命は変えられない。紛れもなく起こる未来なの」


オビ「…。」


A「私は人の目を見ることでその人の未来を見ることができる。」


A「いつもは見ないように気をつけてたんだけど…。あの時は本当に申し訳なかった。嫌な思いをさせた」


オビ「じゃあ、俺は本当に一ヶ月後に死ぬの?」


A「…未来は変わらない」


オビ「そっか。」


オビは立ち上がり窓辺に移動した


窓を開けると雨上がりの生ぬるい風邪が吹き込んでくる


オビ「残りの時間、なーにしよっかなぁ。」


A「…。」


オビ「まずは、主とミツヒデさんと勝負しなきゃな!特大の酒を用意しなきゃ!!そんで木々嬢と辛いもの食べに行きたいなぁ。ミツヒデさんに怒られそう」


A「…。オビ、怖くないの?」


オビはAの目をみてふっと微笑んだ


オビ「俺は、いつ死んでもおかしくないってくらいの行いをしてきたからね。怖くなんかないさ。」


A「」


オビ「俺の手は汚れすぎた」














A「貴方の手…嫌いじゃないわ」


オビ「え…?」


A「貴方は真っ直ぐな人だから。初めてあった時もあなたの目から汚らしさなんて微塵も感じなかった。」


A「私は貴方の生き方。間違ってなんかいないと思う」


オビ「…、A」


Aも立ち上がり窓の外を見つめて優しく微笑んだ


A「きっとあの人達も皆同じことをいうと思う…」


オビ「…っ」


A「…いい所ね、クラリネスは」


生暖かく、どことなく優しい風邪がAの髪を撫ぜた








A「私は貴方に生きていて欲しい」



オビは俯き、言った


オビ「ひとつの場所に身を置くってさ、前までの俺じゃ考えられないんだよね


おかしいんだよね、ここ、馬鹿みたいに居心地良くてさ。



俺、まだここに居たいよ。死にたくない」



オビはゆっくり、言葉を紡いだ











A「…。今回の件は私も協力する」


A「私がまいた種でもあるし…。


解決してみせるから」




Aはぎごちなく微笑んだ━━━

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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます!がんばります! (2019年2月4日 21時) (レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました!面白いです!更新頑張ってください! (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メロ | 作成日時:2019年1月29日 21時

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