Episode12 ページ14
Aside
ガサガサ…
A「ヒイラギ、それっぽいの見つからないんだけど…ホントにあるの？」
ヒイラギ「黙って探せ。あるはずだ。」
今度は上の方の本をあさってみる
どれもホコリを被っている古びた本で、表紙が全く見えない
それでも一つ一つ、確かめていく
彼にだけは生きていてほしい。
ヒイラギ「…。あったぞ。」
A「…え！？」
ヒイラギは高いところで古びた薄い本をもっている
とても自分には登れそうにない
A「ヒイラギ、そこで読んでくれない？登れそうにないから」
ヒイラギ「はぁ。全く。人間とは不便な生き物だな」
ヒイラギは本を開き何やら熱心に読んでいる
A「…？なんて書いてある？」
ヒイラギ「まぁ、前にも言ったが、予知で見た未来を変えることは絶対に無理だ。
どんなことが起きようがこれだけは変わらない」
A「そんな…」
思わずそこに座り込んでしまった
ヒイラギ「…だが、お前にはできる。お前には未来を変えることができる。」
A「私が…？」
ヒイラギ「この力を持つ者だけが未来を変えることができるのだ。」
A「じゃあ、それなら…!!!!」
ヒイラギ「だが…それには代償がつく」
A「代償？？」
ヒイラギ「お前の命だ」
A「私の…命。」
A「私の命と引き換えならオビを救うことができるの？」
・
・
・
・
オビ「それ、どういうこと？」
ヒイラギの話に夢中になっていて気が付かなかった
いつの間にか後ろにいたオビはゆっくりこちらへ近づいてくる
A「…聞いてたの。」
オビ「うん、たまたま通りかかったらAの声がしたから。。誰かと喋ってなかった？」
A「…いや、別に」
ヒイラギ「私だ。人間」
オビ「うわっ!!!!何あれ。喋った！？」
オビに向かって話しかけたヒイラギはストッ…と私たちの足元に降り立った
ヒイラギ「人間ってのはホントに馬鹿なんだな」
ヒイラギは大きな瞳で私達を見上げる
ヒイラギ「今こいつが言ったことは紛れもない事実だ。」
未来を変えるのはAならできる━━━━━━
しかし、それにはAの命の代償がつく。
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メロ - だんだらくんさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月4日 21時) (
レス) id: c7822b1b96 (このIDを非表示/違反報告)
だんだらくん(プロフ) - ボクオビが好きなのでお気に入り登録しました！面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: d49cafce35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロ | 作成日時：2019年1月29日 21時
