Magical war, magic and memories＿私と彼らの記憶の物語＿

Magic 5　♪ ページ5

「はい、2人ともお茶どうぞ」


「ん、サンキュ」


「ありがとレウさん」



レウさんから出された紅茶は琥珀色をしたダージリンのストレートティー。
椅子に座って、それを一口飲むと微妙に冷えた体が芯から温まっていく様な気がする。



「んで？あの子はどうだったの？」


「あ、それはね......」



机の反対側に座るらっだぁがそう疑問を投げかけた。
それをコンちゃんが簡潔に分かりやすく説明していく。

またまた説明はコンちゃんに任せ、俺は机の上に置いてあるお菓子を1つつまんだ。
あ、うまっ。



「へー....じゃああの子が下りて来た時の為にお茶淹れとこーっと」



一度席に座ったレウさんはそういうと再び立ってキッチンへと向かった。
黙ってコンちゃんの話を聞いていた2人は「ふーん」と、興味があるか無いか分からない腑抜けた声を出す。



「でもそいつ子供なのに魔法使えるんだね。珍し」


「でもあれやで。見た目が子供っぽいから子供って言ってるだけやけど普通に大人の可能性もあるからな」


「後は、単に魔力の量が多いのかもしれないね〜....」



両腕で頬杖を付いているどりみーは不意にそう呟く。
んまぁ確かに珍しいけど、まだ本人から話聞いたわけちゃうしなんとも言えへんねんなぁ.....。

そう思いながらどりみーに向かってそういうとコンちゃんが付け足しをしてくれた。
と、ティーポットとカップをお盆に乗せて、レウさんがこっちへ戻ってきた。



「あれ、まだ下りて来て無いんだ」


「まだ落ち着いて無いんだと思う....。相当混乱してたみたいだし」



レウさんは席に着くなりそう言葉を零す。
んまぁ、あの様子やと下りてくるのに時間掛かりそうやなぁ。

俺らの事を敵と間違えて攻撃しようとしたんだから相当だろう。

しかしそんな考えとは裏腹に足音が聞こえてくるとさっきのあのAが扉を開け、この部屋にゆっくり入って来た。
....と、その瞬間、ピリッと攣った様な痛みが首元に奔り、思わず顔を顰めた。

.......そんなに俺疲れてんのかな。

痛みが走った所らへんを手で擦る。



一方で、中々席に座ろうとしないAをらっだぁが席に座れと催促し、Aは緊張しているのか、何も言わずに静かに椅子に座った。



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お星様に色が付きました....！ありがとうございます！
私もそろそろテスト期間(っていうかもうなってる)ので更新遅れます....すみません....。

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