梅色の声優彼氏さん2wei【梅原裕一郎】

佐藤は新しい芸を取得した ページ43

「だ、大丈夫だよ、私なんて、ベッドの下で充分だよ！！」




斉藤「いや、それは流石に俺ひどすぎるから」




「じゃ、じゃあソファーで……」




斉藤「この小さいソファーで寝られないでしょ」




「ぐぬぬ……」





と、そーまくんと睨み合いを始めたところで、私のスマホが鳴った。





「『ごめん、今日は雪歩の病室に泊まることにしました。明日の夕方には帰ります』」




メールだった。




斉藤「やっぱりねー」




「クッソがぁぁぁあぁあ！！！」




斉藤「Aちゃん！？」




「もういい！！私だっていさぎよくそーまくんのベッドで一緒に寝るもん！！あいつらが病室で一緒にイチャつくならなぁぁぁぁあぁ！！」




斉藤「Aちゃん……最近キレ芸多くない？」




「おっと失礼。なんか嫉妬が怒りに変わったので素直にベッドで寝させていただきます」




斉藤「よかったよかった。じゃあくっついて寝ようね」




「くっついて！？」





斉藤「シングルベッドだし、狭いから。くっつかないと入らないなーって思って」




「く、くっつく……あの、これでも私恋人がいる身なんですけど」




斉藤「いや知ってるし。なんもしないから、ね」





「な、なにもしないって約束だからね」





斉藤「俺が約束破ったら裁判してもいいよ」




「な、ならよし」




斉藤「先にシャワーどうぞ？」




「あっ、まって、そーまくんが先で。で、その…入ってる間に何かつくるよ」




斉藤「えっいいの？」





「泊まらせてもらうお礼。……だめ？」





そーまくんは嬉しそうに笑った。





斉藤「じゃあ、お言葉に甘えて」




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



梅原「……」




塩見「裕一郎、リンゴ食べる？これねー、すごく美味しいの」




梅原「………」




塩見「裕一郎？」




梅原「……あっ、ごめん、何？」




塩見「リンゴ、食べるかなって思って」




梅原「あ、ああ、じゃあ食べる」




塩見「………」




梅原「………」




塩見「裕一郎さ、私に隠してること、ない？」





梅原「え？ない、けど……」




塩見「じゃあどうして！？」




梅原「！！」




塩見「じゃあどうして、私といてもそんなに楽しそうじゃないの……？」





梅原「……えっと、……楽しくないわけじゃ＿＿＿＿＿＿」




塩見「裕一郎」




静寂。




塩見「裕一郎、好きな人がいるよね」





梅原「……！！」





“バレたら、私たち別れよう”

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