佐藤さんはバレたくない ページ35
仕事がおわって、そーまくんが送ってくれることになった。
歩きながら2人で話した。
斉藤「2人ってさ、どうして交際発表してないの?」
「んー…1番はお金面」
斉藤「仕事が減るから?」
「そういうこと。お互いまだ死ぬ年齢じゃないし、これからを考えた方がいいかと思って」
斉藤「ふーん…今までよくバレなかったね」
「よく言われるー。結構がんばってきたよ」
斉藤「バレたら、別れることにしてるんだっけ」
「……それもお互いのため。すぐに別れたら交際っていう報道はデマです、って言えるから」
斉藤「そっか。……つらい、よね」
「………うん。本当は、そんなことで別れたくないけど、そうするしかなくて、すごいくやしい」
斉藤「…………………」
「……でもっ!私は絶対バレないようにしてきたし、これからもバレるつもりはないから。梅原とずっと一緒にいたい」
斉藤「_________Aちゃん……」
「ん?_________ふあっ」
そーまくんが私の頭を撫でた。
斉藤「いいこ」
「えっ、なに……恥ずかしいんだけど」
斉藤「我慢して。Aちゃんはいい子すぎるから褒め回してあげる」
なんか恥ずかしいし、こんなに褒められたのが久しぶりだったのもあって、なんだかドキドキした。
「……ありがと」
斉藤「こちらこそ。____そうだ、そこのコンビニでも寄っていかない?なんかあったかいもの買って食べようよ」
「ないすあいでぃあ」
セブンで肉まん買った。
コンビニのレジ横ってかなり美味しいもの揃いな気がする。
斉藤「公園で座って食べる?」
「そうするー」
近くに偶然あった公園のベンチに座って、2人で並んで肉まんを食べる。
「あったかいね」
斉藤「うん、おいひい」
おいひいって。おいひいって何。
天使かな?天使だな。
しかもさっきの頭撫での効果でいつもの3倍は天使に見える。
食べ終わったあと、そーまくんがごちそうさまでしたー、って子供みたいに言ったのも天使すぎて、
とか、ふざけたことを言ってる場合じゃないと瞬時に察知した。
そーまくんの顔がこわばっている。
まあそれもそのはずで。
「なーんでこうなるんでしょうね……」
斉藤「なんででしょうね…」
ベンチから数メートル離れた公園の入り口。
塩見さんが誰かを待つように立っていた。
*
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めろんぱん(プロフ) - 彩香さん» コメントありがとうございます!続編書きましたのでぜひ見てください! (2019年5月6日 16時) (レス) id: 72163900ba (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - すごく切ないシーンで止まってる!>_<ぜひ更新おねがいします(^^)! (2019年5月3日 23時) (レス) id: ca72bf60c8 (このIDを非表示/違反報告)
まぼたろ(プロフ) - めろんぱんさん» 日替わりいいですよね…!今日は誰だ?!っていうドキドキ感がすきですw はい!!たのしみにしてます!! (2019年4月4日 15時) (レス) id: dc9d49e9f1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - まぼたろさん» 日替わり作ってみたかったんです笑 できる限り早く作るので待っててくださいね!これからもがんばります! (2019年4月4日 14時) (レス) id: 609d647ec0 (このIDを非表示/違反報告)
まぼたろ(プロフ) - 3期!日替わり!めっちゃ楽しみです!笑 これからもがんばってください!!! (2019年4月4日 13時) (レス) id: dc9d49e9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2019年2月1日 16時