出会い(3) ページ5
恥ずかしそうに目を合わせない俺を見て、女性はクスクスと笑い出した。
涼介「…なんですか。」
「あ…ごめんなさい…つい…(笑)」
思わずブスッとした言葉を投げかけた俺に、女性は申し訳なさそうに謝る。
けど笑っている口元は変わらず、大きかった目も細くなっているほどだった。
初対面でそこまで笑われると、さすがに傷付くんだけど。
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涼介「あれ…、あの、俺のサングラス見ませんでしたか?」
「さんぐらす…?」
涼介「はい、まいったな…このままじゃ周りにバレちまう…。」
助けてくれた女性の手元には、俺のサングラスは見当たらない、
周りを見渡しても、サングラスは落ちてなかった。
海ん中に落としたのか…、あれ気に入ってたのに。
涼介「あの…俺がここにいること、誰にも言わないでもらえます?」
「…誰かに追われてるんですか?」
え、なんで そんな発想になるの?(笑)
もしかしてこの子、俺のこと知らないとか?
Hey!Say!JUMPも知名度上がってると思ってたし…この子の年齢でも名前ぐらいは知ってるかと思ってたよ。
涼介「…俺の名前、知らない?」
「…昔会ったことが?」
涼介「や、知らないなら良いんだ。」
ほんとに知らないみたいだ。
これならSNSとかで拡散されることもなさそうだな…。
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涼介「…一応、名前聞いてもいい、ですか?」
「…名前…ですか。」
名前を聞くと、少し戸惑うような表情を見せた。
……あ、そっか。名前を聞く時はまず自分から名乗れって言うしね。
涼介「俺…山田涼介って言うんだ。」
「ごめん…なさい…、聞いたことないです…。」
涼介「あ、いいんです!…君の名前…は?」
俺の名前を本当に知らないんだ、
聞いてもピンとも来てなさそうな表情だった。
恐る恐る、流れに沿って聞いてみると
その子は少しだけ溜めて、小さな声で名前を言った。
A「___…A、です…。」
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kaori asa(プロフ) - 最高ーっ!です。気付いたらタオル握り締めて画面を必死にスクロールしてました。ありがとうございました。 (2019年9月24日 6時) (レス) id: 89ca319f3b (このIDを非表示/違反報告)
KNN☆(プロフ) - なんでだろう。目から雫が落ちてくる...夢主ちゃん可哀想だけど、なんだか、表現しきれないぐらいの想いを持って死んだのかなって思った、これからの続編みたいなやつ書いたら面白いと思います。とても面白かったです。 (2018年7月17日 20時) (レス) id: b591646d2a (このIDを非表示/違反報告)
rhythm♪ - 泣きました!とても感動しました!!くるすけさんの作品とっても大好きです。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2018年2月9日 15時) (レス) id: d0ee879122 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - この作品何回も繰り返し読んでいるんですけども、本当にいいお話で、毎回毎回涙してます!! この人魚の生まれ変わりとかの話って書いてくれたりしませんか?? くる助さんのお話大好きです。これからも応援してます!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 7ce3edd3fa (このIDを非表示/違反報告)
涙もろ子さん - 涙が止まりません ほんっとに涙が止まりません…。これからも作品作り続けて下さい! (2017年10月9日 1時) (レス) id: 2bf35c0a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年6月5日 20時