【マギ】取り合いばかりの短編集！？

スパルトス　ジャーファル　４　この二人が飲み比べ ページ44

それからさらに1刻ほど経って。




スパ「・・・・・・・・・」

ジャ「・・・・・・・・・」





もう、二人の手は殆ど動かされていなかった。
　(只今の戦況:ジャーファルが一杯リード)



さて丁度その時、酒場の扉が開き、新しく客が入ってきた。

それを見るともなしに見た二人は、視界の端にいたその女性客を中央に移動させた。


――――！


彼女は背中から荷物を下ろすと店員と話しだし、会話のなかでこちらの存在に気付いたらしく、二人と一人の目がぴたりと合った。


近づいてくる。



A「ジャーファルさんとスパルトスさんが……。珍しいですね？」

スパ「A……！ 搬入の仕事か。
　ま、まあ私達も色々あったのだ。座るか？」

A「お気遣いありがとうございます」


彼女によってぼおっとしていた頭が大分醒めたスパルトスは、
わざとジャーファルと自身の間を詰め、彼から離れた長椅子の端の方にAを座らせた。




ジャ「………」


こちらはまだぼんやりしている。


ジャ「……(はっ」


あ、起きた。



ジャ「Aさん、端っこじゃ酒が取りにくいでしょ。私の隣に来ますか？」


A「…あ、私は飲みませんからここで良いですよ?」

スパ「…だそうです」




ジャ「……………(むっ



　


　・
　俺の隣が嫌だってのかよ…!!!」




　





スパ/A｢｢ !!!!!? ｣｣

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あずきいろ

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