【マギ】取り合いばかりの短編集！？

スパルトス　ジャーファル　３　この二人が飲み比べ ページ43

スパルトスの意見に、今度はジャーファルが怪訝な顔をした

ジャ「……どこが職業を通して考えてないって？」

スパ「最後まで聞いてください、Aの考え方ですよ。他の女性と違って、力強い感じがある

私がAと二回目に会ったときの………
いや…とにかく、『私が会った頃から』、優しさと強さでできた人だった。
だから。だからです」

二回目に会ったとき、何なんだ、と訝しがりながら負けじと言葉を返す

ジャ「ふぅん。
……私もまだ言い尽くしていないので続けますが───」




さて、二刻ほど経って。
Aさんの好きな所は言い尽くしてもキリがない、と結論付けた二人は、話題をかえた。


ジャ「…前々から思っていたけど、スパルトスの『Aさんとの付き合いが一番長い』主張が気にくわない…!」

スパ「なっ!?
私がいつそんな主張したって言うんですか」

店の中であるため、声を張り上げたりはしないがピリッとした雰囲気が漂った

ジャ「ついさっきだって、ですよ
先に好きになっただの、後だの、は関係ない!」


…酒の力とは本当に恐ろしい
いつも大人しい二人が口喧嘩と言っても過言ではないことを始めたのだから。


スパ「…なら私も言わせてもらいますよ

ジャーファルさんなんて、夕食の誘いができなかったらAとの繋がりは並みより劣るんですよ!」


この互いの主張は痛い点を突いていた。

なぜなら、各々の指摘した点は、
『他の人よりAに近しい』と第三者に見せつけることができる点、だったからだ。

(ついでに言うと、それを解っていたからこそ、『飲み比べに勝ったら相手から奪い取れる利』を、先のように決めたのである。)


ジャ「…ええそうです。わかってます。だからこそ負けるわけにはいかない」

スパ「私もです……今何杯目ですか?」

ジャ「４」


相手が主張している間に飲み、話して飲み、を繰り返すうちに、酔いは回っていく。

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あずきいろ

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