記憶5 ページ5
「遅れてすみません!」
「遅いですよ」
案の定遅れて異能特務課へと到着した私は、着いて早々坂口さんに会った
と言うか、待ってくれてたのだろうか
だとしたら、とても申し訳ない
「何か合ったのですか?」
「いえ、ただ道が混んでいただけです」
少し疑惑の目を向けられたが、本題に入る
「貴方には横浜行ってもらいます」
「!?」
外出もだが、横浜に行く等と決して許してくれなかったというのに、どういう風の吹き回しだ
東京を外出させて貰えたのは、上の許可が下りてたからだが、真坂...
「一人ではないですよね?」
「いえ、一人です」
「はい?」
「僕も不本意ですが、別件があるので行けません。」
「他の人は?」
「同様です」
横浜に一人で行く
最初の頃は、行きたかった
だが、いざ行くとなると、況してや一人で行く等、恐怖が無いわけない
中也だけじゃなくて、治や知り合いと会う可能性もある...
まず、どうして横浜に行かなくてはいけないのだろうか
「どうして、行かないといけないんですか?」
「そう思うのも無理はないですね。実は……」
坂口さんの話は、横浜で起きた事件の異能力者の調査し保護する事だった
軍警に任せられない案件のようで、(勿論異能力が関係してる為当たり前の事なのだが)異能特務課に話が回ってきたようだ
だが、一つ問題があった
それは、武装探偵社にも同じ案件の依頼をしたらしい(市警が)
だから尚更、坂口さんや上層部の方々は私に行かせたくなかったようだ
だがこの案件は上層部のみの依頼で、実行出来る者が限られていたらしい
さらに言えば、横浜を縄張りにしているのはポートマフィアだ
異能力者や、何処ぞの組織が問題を起こせば、直ぐに首領の耳に入る
間違いなく、調査するだろうし、危険だと判断されれば死者も出る
依頼を遂行する為に調査を進めれば、二つの組織と関わらない筈がない
「約束してください。何があってm「分かってます」はい」
坂口さんの言葉を遮って返事をする
分かってる、最後まで言われなくても
会うのはほぼ間違いないだろう
会いたいような、会いたくないような複雑な思いを抱える
でも致し方ない
私だって、異能特務課で働く者の一人だ
心配そうに見つめる坂口さんに「大丈夫です」といい私は東京を出た
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