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私にとっての野球 ページ2

高校3年の夏、私は受験勉強に追われていた。


「勉強ばっかりしてんとたまにはリラックスしなあかんで」

関西弁を酷使するのが父。そんな呑気なことを言いながら、いつもテレビで野球を見ている。それにしても、この親はなんだ。共通テストが半年後にまで迫っている受験生にとって、テレビなど誘惑でしかないのに。



「こっちは人生かかってるんだから」

「そんなカリカリするなって、…うぉぉ!やっぱ打つと思ってたんだよなぁ!」


父は呑気だ。誰かがホームランを打ったらしい。実況がそう言っている。




父は筋金入りの阪神ファン。娘の私は野球に興味はなく、1度も野球を見たことがなかった。投げる人、打つ人、なにかを顔につけてボールを取る人。これだけの知識しか無かった。










「今から考えたら、野球知らないなんてありえないけど」







そう、無事に第1志望の明治大学に入った私は部活やサークルに入ろうと色々探した結果、野球部のマネージャーになり、写真を撮ってはブログに載せる。そんな生活を送るようになった。そして次第に野球を好きになり、見るようになった。











そして、社会人になった今…。









「遊びに来たー、」

「ここは遊ぶ場所じゃありません」







大阪市にある整形外科で理学療法士として働いている。

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作者名:renren | 作成日時:2023年2月2日 18時

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