【銀魂】真選組 監察方の紅一点【山崎退成り代わり】

おかわり頂けただろうか？ ページ46

真選組 沖田総悟は、山崎Aをいじめたい。

そんなラノベのタイトルみたいなことを考えながら、沖田は自分にしがみついてホラー映画を観ながら叫んでいる彼女を横目で見る。

「(嫌だって言いながら、わりとちゃんと観てるよなァ…Aのやつ)」

ちなみにテレビから見て左側に沖田、真ん中にA、右側に土方の順で座っている。

ホラー映画を観る時の、Aの反応がまた一々おもしろいんだよなァ…

ミツバとはまた違ったタイプの姉のような、母親のような存在だが、歳上なのに時々妹みたいにも思えるから不思議だ。

あ、土方はわりとどーでもいい。いやマジで。

と、沖田は彼女を眺めた。


例えば、邦画ホラー、

『なんでドア開けるの！？バカなの！？この男バカなの！？開けるってことは招くってことなんだよ誰もいないな…じゃねーんだよォォォ！！』

『居るってェェェ！！後ろ後ろォォォォ！！
だいたいこういう時は後ろに居るんだよバカヤロー！！振り返んなァァァァァ』

『 御 札 を 剥 が す な バカヤロー！！
何のために貼ってあると思ってんの御札！？封じてんだよ！！封じられるべきモノを先人の力で封じてんだよ！！』


呪われた家系、

『出たよーー郊外の広い家を買ったら実は呪われた家でしたってやつ…祓魔師なにやってんだよ仕事しろクソがァァァ！！あと父親は家買う前にちゃんと調べろやテメーの行動が家族を危険に晒してんだよコノヤロー！！』


殺人鬼が出てくる系、

『何で1人で行動すんの！？ちょっと様子見てくるじゃねーんだよ死ぬに決まってんじゃんバカなの！？グループ行動心がけろ団体行動を乱すなァァァ！！そこ、イチャイチャすんじゃねェェェ死ぬぞ！！』


ほら、やっぱり、

「(おもしれーや…)」

沖田は内心そう呟くと、こっそりスマホで動画を撮り始めたのだった。

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