検索窓
今日:4 hit、昨日:35 hit、合計:55,623 hit

おにぎりもおむすびも同じもの ページ25

監察方に必要なのはポーカーフェイスだ。

どんな情報を入手したとしても、どんな状況に置かれようとも、常に平静を保ち、表情を崩さずに…

え?今まで保ててなかったじゃんって?

うるせェェェ!!
私だってやるときゃやるんだよォォォォ!!

ゴホン、失礼。

少し減った弁当の中身は誤魔化しようがないので、私が食べたということにしておく。

暇つぶしに、と持ってきた本を読んで、
如何にもずっとこうして1人で待ってましたよ〜という体を装う。


そんな私を見つけて、1番最初に口を開いたのは沖田さんだった。

「先生ェ〜Aが勝手に先に弁当食べてるんですけどォ〜」

ちょっとォ〜空気読めなくなァ〜い?
ありえないんですけどォ〜

とコチラを見下ろす沖田さんは、学園モノの漫画にいるいじめっ子のようだ。

「誰が先生だ!!」

先生呼ばわりされた土方さんが怒鳴る。

『あ、朝ごはん食べないで来たのでお腹空いちゃって…』

嘘は言ってない。だってお腹空いてたし。
というか作ったの私だし、少しくらい食べても良くない?(食べたの万斉だけど)

「Aテメー早弁とはいい度胸だなァ」

『土方さんの希望通り、マヨネーズ使ったお料理多めにしましたからっ!!』

土方さんにガンを飛ばされ、慌ててフタを開けておにぎりの入ったお重を目の前に差し出す。

『ツナマヨとエビマヨのおにぎり、美味しいですよ?』

こっちの海苔がついてるのがツナマヨで、ちょっと焼き色がついてるのがエビマヨです。

そう説明すると、土方さんはジッとおにぎりの重箱を見つめている。

あ、これはどっちを先に食べようか、悩んでる顔だな。

「……」

ツナマヨのおにぎりに手を伸ばそうとした土方さんの横から、

「いっただきまァーす」

沖田さんが手を伸ばして、今まさに土方さんが取ろうとしていたツナマヨおにぎりを横取りして食べてしまった。

『あ』「あ゛!」

「総悟テメェ……!!」

土方さんが沖田さんに掴みかかる。

「ひひふぁははんふぁ、」

『食べながら喋らない!』

おにぎりを咀嚼しながら喋ろうとする沖田さんを叱る。

もぐもぐもぐもぐ…ごくんっ

「土方さんが、モタモタしてんのがいけねェんでさァ」

オイ、まだ口の端に飯粒ついてるぞ。

「あァ!?他にもあんだろーがテメェわざと横取りしやがって…」

『まだ沢山ありますからっ!!』

喧嘩する人は弁当無しですよ!

と両者の間に入ったら、おとなしくなったので良しとする。

アレ?お母さんかな?

花見酒も程々にしないと後々後悔する→←桜吹雪って呼び方考えた人天才じゃね?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 成り代わり , 女主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひゅーまん - 山崎退は出てこないんですか? (3月31日 19時) (レス) @page10 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めぐりずむ | 作成日時:2021年7月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。