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わかりにくい表現は誤解を生むので気をつけろ ページ18

やはり、私を病院まで運んだのは河上だった。

私が知る特徴と、看護師さんが会った人物の特徴が当てはまらなすぎてモヤモヤしていたけれど、変装していた可能性だってあったのだ。

てか高身長の男が花飛ばして喜ぶとか…乙女かよ。

私がネックレスをつけていたことが、そんなに嬉しかったのだろうか?

ま、まあ、デザインは嫌いじゃなかったし…

別に嬉しかったわけじゃないんだからね!?

『というか、あのお見舞いの品も…?』

「拙者でござる!」

自分を指さして嬉しそうに報告する河上に、コイツ本当にテロリストか?と思ってしまった。

「あの時はA殿が何が好きか分からなかった故、見舞いの品に良さそうなものを色々贈らせてもらったでござる」

あれで許してもらえるとは思っていないが、詫びの気持ちも込めて…

と言ってきた奴は、嘘をついているようには見えなかった。
(まあ、相変わらずグラサンで目は見えないんだけど)



「さて、そろそろ皆場所を移した頃でござるな」

ふと、河上が呟いた言葉に、私は今の状況を思い出す。

『は?………まさかっ!!』

河上が私の手を離した隙に慌てて屋根に上り、窓から部屋に侵入する。

…人の気配がしない。

スパーンッと勢いよく襖を開けた。

私は沖田さんみたいに切り込み隊長ではないので、普段はこんなことしないけど。

部屋はやはりもぬけの殻だった。

旅籠屋の店主も、従業員すらもいなくなっている。
どうやら店主もグルだったらしい。

『しまった…っ』
逃げられたっ…

「しかし、ここを嗅ぎ当てられるとは…」
鬼兵隊に与する攘夷志士の中に、敵に情報を漏らす間抜けなやつがおるな…

私を追ってきたのか、河上が後ろに立って呟く。

コイツ、ぬけぬけと…っ!!

振り返って平然としている河上を睨みつけた。


『全部、私の気を逸らす作戦だったってワケ?』

先程のやり取りも全て、要はただの時間稼ぎ。

私はまんまと嵌められたわけだ。

そう言うと、目の前の男は少し驚いたようだった。


「A殿、拙者は本気でーー」

『うるさいっ!!』

そう叫んで、差し伸べられた河上の手を振り払うと、私は奴から距離を取った。

少し…本当に少しだけど、ときめいたりした自分がバカみたいだ。

そもそも、私は真選組で、コイツは鬼兵隊だ。
相容れない。

呑気にお喋りするような間柄じゃない。

私が間違ってた。

敵に絆されそうになるとか、切腹ものだ。
土方さんに顔向けできない。

告白は直球で行けばまず間違いないってじっちゃんが言ってた→←助けてェェェおまわりさーん!!って自分じゃねーかァァァ!!



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ひゅーまん - 山崎退は出てこないんですか? (3月31日 19時) (レス) @page10 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めぐりずむ | 作成日時:2021年7月21日 17時

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