迷惑な酔っ払いには制裁を�� ページ9
皆がポカン…としている中、Aの元気な声が響き渡った。
『お掃除終わりー！』
(掃除って言った…)
(あのA様が、亡者一掃して掃除って言った…)
「A、また腕を上げましたね」
威力もライデインからギガデイン並に上がっていて素晴らしいです！
とわかる人にしかわからない褒め方をする鬼灯に、桃太郎は思った。
「(この夫婦怖ぇーー！！)」
「あの雷、当たるとめっちゃ痛いんだよね…」
しかも威力倍増してるし…
白澤は青ざめる。以前、自分もくらったことがあるので、少しばかり亡者たちに同情した。
「とりあえず八岐大蛇さんは八塩折の酒を回収して下さい。後で始末書を書いて頂きますので、そのつもりで」
「獄卒の皆さんは私と一緒に亡者の回収、拘束を。再生に時間がかかると思うので、リストアップは後回しで良いです」
そうテキパキと指示を飛ばす鬼灯の隣で、Aが眠たそうに目をこする。
「A、眠いんですか？」
『んー？』
既に返事がぼんやりしている。
本人曰く、あの雷を使うと結構疲れるらしい。
今日はお酒も入っていたので、余計に眠くなったのだろう。
「全く…仕方ありませんね」
そう言いつつ鬼灯は彼女をサッと横抱きにすると、獄卒たちを振り返った。
「私は一度Aを連れて帰りますので、皆さん先に亡者の回収をお願いします。すぐに戻りますので」
「「はいっ！！」」
その様子を見て、
「僕らも帰ろうか…」
「そうですね…」
ここに居ても手伝えるわけでもないし…
と、白澤も桃太郎も歩き出した。
眩しい雷光に映し出されたAの横顔を思い出す。
「ホント、Aちゃんには今も昔も敵わないなぁ…」
「え…雷の話ですか？」
先程の雷が余程衝撃的だったのか、桃太郎が聞いてくる。
「あはは！違うよー」
へらへらと笑った白澤は「桃タローくんまた黄連湯作ってよー」とお願いして弟子に「またかよ！」とツッコミを入れられたのだった。
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めぐりずむ(プロフ) - 愛梨さん» コメントありがとうございます！！今後も頑張って更新していきますので、これからも読んで下さると嬉しいです！！ (2021年8月28日 22時) (
レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 鬼灯の冷徹が好きで探してたら作品を見つけて一気に見ちゃいました！！すごく良いと思います！！更新待ってます！！ (2021年8月27日 19時) (レス) id: f200af67bb (このIDを非表示/違反報告)
めぐりずむ(プロフ) - 水傘るんさん» コメントありがとうございます！励みになりますー！ (2021年7月26日 20時) (レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 成り代わり系の小説あんまり見かけないので読んでてすごく面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年7月21日 17時) (レス) id: 9a4a29443d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年7月16日 10時
