【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編② (ページ13)

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ギンタマクエスト⑤ ページ13

嫌だよこんな物騒な呪文覚えてる村娘A…と思っていたら、またあの謎ナレーションが聞こえてきた。

【ちょうど良いところに、モンスターが現れた！】

『ええっ！？ここ、モンスターいるの！？』

「Aさんっ、後ろです！！」

慌てて振り返ると、ちょうど近くの草むらからモンスターが飛び出してきたところだった。
アレだ。スライムとか可愛いやつじゃなくて、怪人系のムキムキのやつ。

『序盤のモンスターじゃないだろコレ！！』
というか、草むらから出てくるのは確かポ〇モンじゃ……

「どうすんですか！？僕、武器とか持ってないですよ！？」

『あっ、そういえば私も持ってないっ』

新八君の言葉に、ハッと気がつく。

今の自分たちは、装備品、村人の服。武器、なし。って感じだ。

………え、これヤバいんじゃね？？

そうしている間にも、ムキムキのモンスターは私たちに近づいてくる。

『と、とにかくっ…』

レベルが低い。武器もない。
この場から逃げるのが最善かもしれない。

まあもし攻撃されても、これが夢だったら驚いて目が覚めるかもしれないし……でも、夢じゃなかったら…？？
と、そこまで考えて、青ざめる。

あのムキムキモンスターが持ってる斧でザクッてされたら…いやいやいや恐ろしいことを考えるのは止めよう。

大体、私はまだしも、新八君を危険に晒すのはよろしくない。
いや、彼だって戦うとすごく強いのは知ってるけど。

覚えてるのは"ザキ"の呪文だけだし、ここはやっぱり逃げ………って、これ、発動出来たら倒せるんでは！？

私は急いでコマンドを選択する。
どうやってんのか自分でもよくわからない。

────
こうげき
▶じゅもん
どうぐ
ぼうぎょ
にげる
────

『ええいっ、とりあえず、ザキ！！』

思い切って唱えると、黒いモヤみたいなのがモンスターに命中して……そして、奴はそのまま倒れた。

『成功…した？』

「やりましたねAさん！」

【モンスターは倒れた！Aは経験値を得た。】

ちゃらららっちゃっちゃっちゃ～ん♪

……なんか、聞いたことあるレベルアップ音が…
てか、村の中なのにモンスター出たけど大丈夫なのかな。
治安とか。

【新八は何の成果も得られませんでした！！】

「いや確かに僕なんもしてないけど！！ホント誰ですかこのナレーションしてんの！！」