【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編② (ページ11)

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ギンタマクエスト③ ページ11

道の先には《よろずや村》という看板が入口に立っている、しんせんぐみ村よりもかなり小さな村があった。

村に足を踏み入れてみると、
《スナックお登勢》と、見覚えのある看板や
《お掃除承り〼(マス)：たま》《宿屋キャサリン》といった看板の建物もあった。

片方はたまさん。もう片方はキャサリンのお店なんだろうか…
てか、たまさんの言うお掃除(・・・)って…と訪ねてみたけど、やっぱり誰もいない。

と思っていたら、やっと人影を見つけた。
村の真ん中で呆然としている、何回話しかけても同じことしか言わないNPCみたいな格好のあのメガネ男子は…！！

『新八君っ！』
慌てて駆け寄って名前を呼ぶと、NPC…じゃなくて、新八君もこちらに気がついたようだった。

「Aさんっ！？」

良かった知り合いが居て…！！と胸を撫で下ろす。
夢なのか何なのか未だに謎だけど、知ってる顔がいるだけでめちゃくちゃ安心した。

『ここって何？どこかわかる？』

「いや、僕も気がついたらこの変な場所に居て…銀さんも神楽ちゃんも定春も居ないし、どうしようかと…」

私の質問に、新八君も困ったように首を傾げている。
良かった。変だと思ってたの、私だけじゃなかった。

「お店はあるのに、お登勢さんたちも見当たらないし…」

『私も、さっき向こうの"しんせんぐみ村"ってところから来たんだけど、やっぱり誰もいなくて…』

「いや"しんせんぐみ村"って何ですかその名前」

『ごめん私もよく分からない』
というか、ここも"よろずや村"って名前だし…

今着ている服装や、周りの景色、そしてどこからか流れてくるRPGのフィールドっぽい音楽…

『ねぇ、新八君。ここってさ…』

ゲームの中の世界みたいだよね。と言おうとして、私はふと、コマンド画面さらにはステータス画面が空中に開けることに気がついた。
……いや何でステータス画面が！？てか、ゲームわかんない人コマンドとかステータスって聞いてもわからないのでは！？

ちなみにコマンド画面ってのは、こういうやつだ。

───────
はなすじゅもん
▶つよさどうぐ
そうびしらべる
───────

まさに今(どういう原理なのかわからないが)目の前に出てきている。
あと、ステータスってのは職業とかレベルとか強さや装備品がわかったりする画面のことである。