【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編② (ページ2)

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Happy Birthday to 土方さん!!⑤ ページ2

『何から食べます？取りますから言って下さいね。あ、先に皆で乾杯しましょうか』

と、世話をやき始めた私の手を止めて、土方さんが言った。

「あー…A、」

『はい？』

「……ありがとよ…」

『ふふ、はい！頑張った甲斐がありました！』

やっぱり照れくさそうな彼を見て、私も微笑む。

あと、お礼なら皆にも言ってあげて下さいね。と言いかけたところで───

パーンッ

必然的に距離が近くなった私と土方さんの間(しかも耳のあたり)で、盛大にクラッカーが鳴らされた。

「ギャアアアアア！？」
『耳がァァァァァァ！！』

思わず2人して耳を押さえて叫ぶ。

クソ……こんなことするのは……！！と、私は後ろに居た沖田さんを睨んだ。

「なんか楽しそうにイチャついてたんでェ～、つい」

『ついって何だよ！？あと別にイチャついてませんからっ』

あーもう、まだ耳がキーンってしてる気がする。

「総悟ォォォォ！！」

「あ、やべっ」

さすがにキレた土方さんが、沖田さんを追いかけ始めた。

止めようとした近藤さんが、2人にどつかれてひっくり返る。
可哀想だ……

他の隊士を盾にしたりしながら室内で鬼ごっこを始めた土方さんと沖田さんを見つめて、ああやっぱりこうなるんだな…と、ため息をつく。

それから、大きな声で叫んだ。

『ちょっと、食事の席で暴れない！！料理ひっくり返したら、2人とも絶っ対に許しませんからね！！』

沖田さんは勿論、いくら誕生日でも土方さんも食事抜きにしますよ！？と言ったら、2人ともおとなしくなったので良しとする。

これ、皆お酒飲み始めたらもっと騒がしくなるんだろうな…でも、真選組らしいっちゃらしいか…

本当にもう、世話がやける男共ばっかりなんだから…なんて思って、私は呆れ気味に微笑んだのだった。

Happy Birthday!! 土方さん！！

2022.05.05