【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ13)

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風紀委員の紅一点：ステッカー事件編⑦ ページ13

「で、風紀委員が揃って何の用ッスか」

高杉を見つめて目をキラキラさせていたまた子ちゃんは今の状況を思い出したのか、ハッとしてからゴホンと咳払いをすると、近藤さんたちのほうに向き直る。

「今日はてめぇらに警告に来たんだよ」

「警告だァ？」

土方さんにそう言われて、高杉が片眉を吊り上げた。

「お前ら、ステッカー事件を追ってるそうだな」

その言葉に、合点がいったように万斉が呟く。

「ああ、そのことでござるか」

『やっぱり、追ってるんだ？』

「晋助がぶっ壊すと言ったのでな。拙者たちはそれに従うだけでござるよ」

私の問いに素直に答えてくれた彼は、平気な顔で物騒なことを言ってのけた。

高杉に限ったわけじゃないけど、皆、発想が物騒なんだよなぁ…
ぶっ潰すとか、ぶっ壊すとか…

何やら言い争っている近藤さん、土方さん、沖田さんの風紀委員3人と、また子ちゃん、武市、似蔵、あと時々高杉の4人を見て、ため息をつく。

お互い協力して、その押し売りグループを追う…とかは、無理なんだろうな…
と思っていたら、私の心中を察したのか、万斉が困り顔で呟いた。

「拙者、A殿のために尽力するのは良いが、あ奴らに力を貸すのは嫌でござる」

『……やっぱりダメ？』
協力してくれたら嬉しいなー？

首を傾げて可愛らしく聞いてみる。いつもは絶対にやらないけど。

「ぐっ……不意打ちは卑怯でござるよっ…！！」

何かしら効果はあるかと思ったけれど、彼は胸を押さえてよろけただけだった。

『チッ…ダメか』

通用しないことがわかったので、役に立たねーな…と、素に戻って吐き捨てる。

その様子を見ていた武市が、隣に居る似蔵にボソリと耳打ちしていた。

「…女って怖いですよね。やっぱり純粋無垢な少女が1番ですよ」

オイ、そこのロリコン聞こえてんぞ！