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zm「はあ？何で迷惑しとる奴に向き直ってやらなあかんの？」
グルッペンに言われて頭に血がのぼる。
Aの言動が変化して尚、あいつに味方するように諭してくる幹部は少なくなかった。
お前もそうやってAの事を見ろと言うのか。
息が荒くなるのをなんとか堪えてグルッペンを睨む。
奴は、ただ静かに此方を見ているだけだった。
gr「いいから、もう一度Aを見てやってくれ。」
zm「………チッ。」
わざと靴を鳴らして部屋を出る。
今更あいつを見た所で、何が変わると言うのだろうか。
____
それからずっと。
Aを避けることは変えず、その代わりあいつを見ていた。
いくつか気付いた事がある。
その一、あいつは俺が本気で嫌がることまではした事がない。
特に任務直前や大きな戦いの前はそれが顕著だ。
大体そう言う時に、あいつから声をかけられた事はなかった。
kn「Aもその辺は空気読んどんちゃう？」
水色も分かってないのか曖昧に答えた。
その二、一と大体似ているが、あいつは俺の事をよく見ている。
以前俺が体調を崩して寝込んだ事があった。
基本体調不良を隠す傾向のある俺に、その時も気付くやつはおらず。
大体そういう時はトントンかエミさんが部屋まで訪ねてくれるのだが、その時は運悪くどちらも仕事で不在。
高熱で意識がぼんやりする中、誰かがやって来て、何も言わずに薬や食べ物を置いていく様子だけをうっすら覚えていた。
後日体調も戻り、1番可能性があるひとらんの所にお礼を言いに行った所、
ht「そういえば、こないだA凄く心配してたよ？自分だって言うと食べないかもしれないからって、秘密でご飯持って行ったらしいし。」
お礼言っときなよ？と白色に告げられ、少し気まずくなった。
その三、あいつは偶に1人で泣いてる。
それも決まって幹部と俺の事で話をした後である。
ショッピ君と話してた時も。
シャオロンとコネシマと演習してた時も。
エミさんの仕事を手伝ってた時も。
ロボロと飲んだ時も。
ふらっと何処かへ居なくなったと思えば、いつも大体談話室の隅っこで、人に見られないように小さくなって泣いていた。
談話室は、俺がAの告白を最初に断った場所である。
ut「あーあ。やっぱA泣いてたん？ほんまそういうとこやで。
ていうかゾムさん気付いてる？」
Aの事、ずっと心配そうな顔して話てるで。
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「かぎかっこ」(プロフ) - ぽん酢さん» ぽん酢さんコメントありがとうございます！遅くなってしまいました;;処女作だったもので、思い入れも深い本作ですので、褒めて頂けて嬉しかったです！ (2020年3月16日 0時) (
レス) id: af5934532f (このIDを非表示/違反報告)
ぽん酢(プロフ) - 軽い気持ちで読み始めたのですが、すっかり入り込んでしまってそのうえ泣いてしまいました。本当に面白くて素敵なお話だったと思います！お話自体も素敵なのですが、花言葉やタイトルなど、伏線というか…隠された要素（？）のようなものもとても素敵で楽しめました！ (2020年3月9日 9時) (レス) id: 7a7efa06a2 (このIDを非表示/違反報告)
「かぎかっこ」(プロフ) - 芽樹。さん» 芽樹。さん此方でも感想ありがとうございます;;この終わり方にしようって決めた時に、タイトルはひらがなになりました。幕間も頑張って構成練ります！ (2019年10月16日 0時) (レス) id: af5934532f (このIDを非表示/違反報告)
「かぎかっこ」(プロフ) - 璃子さん» 璃子さんコメントありがとうございます！あとがき書く前に察して頂けて感無量です。最後まで色々悩んだ結果の黄水仙ですが、気に入って頂けたようで幸いです。 (2019年10月16日 0時) (レス) id: af5934532f (このIDを非表示/違反報告)
「かぎかっこ」(プロフ) - 学パロ製造機めるさん» めるさんコメントありがとうございます！何処までも真っ直ぐな生き方をして欲しかったんです…分かって頂けて凄く嬉しかったです。幕間としておまけの投稿も予定しているので、お手隙の際には是非覗きに来てやって下さい！ (2019年10月16日 0時) (レス) id: af5934532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「かぎかっこ」 | 作成日時：2019年6月16日 2時
