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ｷｮﾝ【何で俺に聞くと思う？】

私【‥さぁ？】

わざとらしく聞くとAはあからさまにｿﾜｿﾜし出した

あ、そういう態度？

ｷｮﾝ【直接聞けないんだろうね‥たぶん？】

わかってるけど確証はない

なら、Aに自爆して貰うのが手っ取り早い

俺は畳みかける様に俯くAを覗き込んだ

私【‥たまたまじゃない？】

長い付き合いの俺がそんな子供欺しに納得しないのは知ってるくせに

尚もAは逃げようとする

ｷｮﾝ【ならー‥呼ぶ？ｳｼﾞﾎ】

Aの頑な態度に遠回しに追い詰めるのも面倒になってきて

徐にAの顔の前に携帯を差し出した

ｷｮﾝ【直接元気だって言えばｼﾞﾎも‥】

私【ちょ‥ま、待って！！】

今にも通話ﾎﾞﾀﾝを押しそうな所で

立ち上がったAが向かいから身を乗り出した俺の手を掴んだ

ｷｮﾝ【‥何？】

私【あ、いや‥】

ｷｮﾝ【ｼﾞﾎと会えない理由でもあんの？】

ﾆｯｺﾘ微笑み聞く俺にAは観念した様に項垂れて

私【‥時間、必要なんだって】

溜息交じりに呟いた

けれどそれが理解出来ない俺は理由を促す様にAを見つめる

俺の視線に気付いたAは瓶の焼酎をやけくそみたいにｺﾞｸｺﾞｸ流し込んで

ｼﾞﾎに告白されたけど悪足掻きとやらで逃げようとした事

けど逃げ切れなくて一人で泣いたと言った

ｼﾞﾎ、言ったんだ‥

私【‥最低でしょ？私(笑)】

ﾃｰﾌﾞﾙに頬をくっつけたAは自分をあざ笑う様に力なく微笑んだ

実はもしや？とは思ってたけど、予想は見事的中

ｼﾞﾎもやっと腹括った訳だ‥

ｷｮﾝ【‥だな】

ｸﾞﾗｽを口に運びながら何気に同意したら

私【‥知って、たの？】

ﾃｰﾌﾞﾙから起き上がったAは驚いた顔で俺を見た

ｷｮﾝ【‥逆に何で気付かないかな？(苦笑)】

Aは一際大きな溜息をついて《言ってよ‥》てまた項垂れる

ｼﾞﾎ本人が認めないのに俺が言える訳ねーし(苦笑)

ｷｮﾝ【俺、Aは好きだけど‥て、友達としてな！？】

言葉の途中、明らかな勘違いで引き気味に《えっ！？》て顔したAに言い直す

ｷｮﾝ【Aさぁ‥ｼﾞﾎの気持ち考えた事ある？】

私【え‥】

ｷｮﾝ【ｿｳﾙﾒｲﾄとか言って好きなのに何も出来ない女の隣にいるなんて‥ただの地獄】

その言葉にAの瞳が悲しげに揺らいだ

Aも知るべきだと思う

ｼﾞﾎの底なしの苦しさを