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54 ※ジコ ページ4

テーブルの上のグラスを掴んだままスタッフと話し込んでたら突然手首を捕まれる感触

何気に視線を向けると俺の手首を掴みグラスを固定したAが無言でビールを注いでた


‥は?


驚いてただその行動を見つめてたら、顔を上げたAと目があった


私【‥お酌したげた】


ブスッとした顔で俺にチラッと一瞬視線を向けてすぐ逸らすと

恩着せがましく放たれた言葉に頬が緩む


ジコ【恩着せがましい(笑)】

私【‥もう、怒ってない?】


今度は様子を伺う様に遠慮気味に上目遣いで俺を見る


ジコ【元々怒ってませんが?】

私【嘘つき‥さっき怒鳴られた】


白々しい嘘に納得出来ないって顔のAはチョット唇を突き出して子供みたいに頬をプクッと膨らます



Aは俺と似てるトコがある

自分から謝ったり、折れたりするのは苦手なタイプ


さっきの八つ当たりを怒ってると勘違いして様子見に来たらしいけど

結局はふてくされてる(笑)


俺の変化に気付いて気に掛けてくれた事が嬉しい

‥けど、あの目障りな光景は二度と見たくない


ジコ【‥職場でイチャつかれると苛つく】


俺はわざと無表情を保ったまま、膨らむAの頬を片手で一気に押し潰すと更に力を込めてギュッと掴んだ


私【イ゙ッ!!‥ダィ(泣)】

ジコ【‥職場での公私混同禁止!!】


頬を掴まれたまま俺に見下ろされたAは頭を何度も揺らして頷く


ジコ【‥今回だけ許してやる(笑)】


ニヤリと微笑み手を離すと、Aは赤みを帯びた頬を痛そうに手の平で押さえた


私【‥抓る事ないでしょ!?(泣)】


‥力加減、間違えたか?(苦笑)


力加減が強すぎたのか、薄っすら涙目のAが俺を睨んだ


ジコ【コレ、頼んで】


バツが悪くなった俺はAに適当な酒を頼んで逃げる様に席をたった


勢い任せに個室を出たはイイけど特に用はない

仕方なくトイレに向かうと思いがけない人に声を掛けられた



【ジホ君?】


振り向いたらヌナ(ユグォンの元カノ)がいた


ジコ【ヌナ‥】

元カノ【偶然!!(笑)もしかしてグォニも一緒?】


嬉しそうなヌナとは真逆に俺はタイミングの悪すぎる偶然にウンザリした

同時にAをヌナに会わせたら絶対ダメだって事が頭を過ぎる


ジコ【‥事務所の皆で飯食いきてて(苦笑)】

元カノ【あ‥そうなんだ(苦笑)】


わざと事務所って言葉を出して先手を打つと

ヌナは少し寂しそうに微笑んだ

55→←53 ※キョン



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作者名:gyuuuu x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 21時

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