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77 ※パッキョン ページ27

ユグ【A、これさ‥】


事務所の片隅から漂う甘めの空気から目が離せない


ユグォンが手する小さなレアものらしいフィギュアを覗き込んで何やら話し込む二人

この数ヶ月のピリついた状況から一転

いつの間にやらAが敬語じゃなくなってる不思議


キョン【アレは仲直り?あ!‥まさかの復縁?】


隣で静かに携帯を弄るジホに耳打ち


ジコ【‥知らね】


携帯から目もあげずに答えたジホは明らかに不機嫌そう


キョン【何も聞いてねーの?】


その時、丁度ユグォンとAの一際デカイ笑い声が響いて、ジホが一瞬二人に目を向けた


ジコ【チッ‥知るかょ】


眉間に皺を寄せ苦々しく顔を歪めたジホは不満げに舌打ちをして出て行った


ご機嫌斜めだねー‥(苦笑)



少し前から時々Aとユグォンが話してるのは見かけてたけど、気付いたらすっかり元通り

つか、前より仲良さげ?


俺的には張り詰めた空気を気遣う必要がなくなって何よりだけど

ジホにとっちゃ、目障りって感じかな


ユグ【あげる】

私【ぅわ!ありがと(笑)】


ユグォンからフィギュアを手渡されたAが嬉しそうに微笑んだ


イイ笑顔‥(笑)









ユグォンと気まずくなってからのAはどこかオドオドしてて時々可哀想な程小さくなってる事があった

だからこうして目一杯笑ってるのを見れるのは嬉しい


けど、その一方で思う

ずっと隣で見守ってたもう一人の幼馴染みの事はどう思ってんの?



時々ジホを見てると切なくなる


助けを求められれば迷わず手を取り、泣けば涙を拭って話しを聞いて

Aの求める全てを受け止めても何の見返りもない

言葉の通り、無償の愛







・・・・・・・・・・・・

ユグォンとAが話もしなければ同じ空間にいる事すら避けてた時期


キョン【そろそろ告白しろよ】

ジコ【は?】

キョン【今も女に見えてんだろ、Aの事】


この日、俺はユグ゙ォンが気付かれない様にコッソリAを目で追ってるのに気付いた

チラチラと目線を配るユグォンはこのままずっとAから解放されないんじゃないかと

報われない感情に振り回されてるのが不憫に感じた




ジコ【いきなり何だよ(苦笑)】

キョン【付き合えばいいじゃん】



だから手荒い方法だけど


Aに彼氏が出来れば‥

その相手がジホなら‥


ユグォンは確実にAから解放されると思った

78 ※ジコ→←76



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作者名:gyuuuu x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 21時

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