初日 ページ7
「あ、噂の!聞いたぜ、脱走少女」
「誰だ、アンタ。俺は少女じゃねぇ」
「オレはエース。よろしくな、A!」
名乗ってないのに名を知っているということは、本当に俺は噂になっているのだろうか。
一緒に行こうぜ!と言われ、特に断る理由もなかったため一緒に学校へ向かう。
すると、メインストリートに昨日の狸と、魔法が使えないヤツがいた。
…スカートだし
「──、このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ。」
「ハートの女王を知らねーの?」
「ハートの女王?偉い人なのか?
「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ。
規律を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の色も一切乱れを許さない。
マッドな奴らばっかりの国なのに、誰もが彼女には絶対服従。
なんでかって? 規律違反は即打ち首だったから!」
「こ、こえーんだゾ!」
「クールじゃん! オレは好き。
だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?」
エースは自身の上司とかにも同じことを言うのだろうか。
そしたら、相当真面目な奴だな、すごい。
いや、いわねぇか。
「っていうか、オマエらは誰だ?」
「オレはエース。今日からピカピカの一年生。どーぞヨロシク♪
んで、こっちはA・ニードル。同じ一年だよ。
お前らは?」
「オレ様はグリム!大魔法士になる予定の天才だゾ。
コッチの冴えないのはユウ。オレ様の子分なんだゾ。」
「ユウはやっぱり女だったんだね」
397人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
快晴(プロフ) - 感想失礼します!面白い素敵な作品に出会えて嬉しいです! (8月17日 3時) (レス) @page33 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:長尾メノウ | 作成日時:2022年12月19日 5時