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「局長ォォ!!」
倒れた近藤の元へ隊士たちが集まる。口々に近藤への心配の声と、妙へのヤジを飛ばした。
「テメェ!何しやがんだクソアマァ!」
「ああ?やんのかコラァ」
「すいませんでしたァァ!!」
チンピラ警察と言われる真選組でも、妙の威圧には勝てないらしい。
「新八君。君も大変だね。」
「もう慣れましたよ。」
「えーっと、局長が戦闘不能になったので、1戦目は無効試合とさせて頂きます。2戦目の人は最低限のルールはまもっ・・・ええ!!」
「もう始まってるぞ!」
「速ェェ!!もの凄ェ速ェ!」
「あまりの速さに2人ともメットとハンマーを持ったままのように見えるぞ!」
2戦目は沖田VS神楽。超人的なスピードでの勝負に、誰の目も追いつかない。
「ほォ、総悟と互角にやり合うたァ、何モンだ?あの娘。ヤツは頭はカラだが、腕は真選組でも最強を謳われる男だぜ?」
「互角だァ?うちの神楽に人が勝てると思ってんの?ヤツはな、絶滅寸前の戦闘種族、夜兎なんだぜ?凄いんだぜ?」
「なんだとォ?うちの総悟はなァ・・・」
「うちの神楽だってなァ・・・」
「オイィィ!ダサいからやめて!俺の父ちゃんパイロットって言ってる子供並みにダサいよ!!」
3戦目の選手である銀時と土方は勝手に酒の飲み比べをしていた。
ようやく復活した雅も一緒になって酒を飲んでいる。
「ていうか、アンタらなに飲んでんの!」
「ああん?勝負はもう始まってんだよ!次はテキーラァ!」
「上等だ!」
「銀時、私にもちょーだい」
「オラ、器出せ。・・・オイ!揺らすな!零れるだろーが!」
完全に酔っ払っている大人3人。雅に関しては完全に舌足らずだ。
「あーあ。勝手に飲み比べ始めちゃってるよ。」
「おおおおぉぉ!」
2戦目を見ている真選組の隊士たちから歓声が上がる。新八と山崎は何かあったのか、と振り返った。
「こうしてる内にこっちはもっと苛烈に!!」
沖田と神楽はヘルメットを着けたまま、ハンマーを持たずにただの殴り合いの戦いを繰り広げていた。
「だからルール守れって言ってんだろーがァァ!!」
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時