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「オウオウ、ムサイ連中がぞろぞろと何の用ですか?キノコ狩りですか?」
「そこをどけ。そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ。」
「どういう言いがかりだ。こんなもんどこでも同じだろーが。チンピラ警察24時か?てめーら。」
「同じじゃねェ。そこから見える桜は特別なんだよ。なぁ?皆。」
土方がそう聞くも、隊士達はどうでも良さそうに顔を見合わせた。
「いやァ、別に俺たちは酒飲めればどこでも良いっすわ」
「アスファルトの上だろうと何処だろうと、構いませんぜ」
「酒のためなら、アスファルトに咲く花のようになれますぜ。」
「うるせェ!ほんとは俺もどうでも良いんだが、こいつのために場所変更しなきゃならねーのが気に食わねェ!!」
土方が指を指す先には、仰向けになって寝ている銀時がいた。雅は定春に寄りかかったまま、ぼんやりとその様子を眺めていた。
「だいたい山崎場所取りに行かせたはずだろ!?どこいったアイツ!」
「ミントンやってますぜ。ミントン。」
「山崎ィィィィ!!!」
山崎が土方にタコ殴りにされている中、妙から解放されたらしい近藤が鼻血を出したまま立ち上がる。
「あー、とにかくそういう事なんだ。こちらも毎年恒例の行事なんでね、おいそれと変更できん。お妙さんさんだけ残して去ってもらおうか。」
「いや、お妙さんごと去ってもらおうか。」
「いや、お妙さんはダメだってば!」
「なーに勝手抜かしてんだ。幕臣だがなんだか知らねーが、俺たちをどかしてェならブルドーザーでも持ってこいよ」
「破亜限堕津1ダース持ってこいよ」
「フライドチキンの皮持ってこいよ」
「案外お前ら簡単に動くな。」
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時