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「だーから、ウチはそーゆーのいらねェんだって」
「ツレねーなァ。俺達も海賊になりてェんだよ。連れてってくれよォ。な?ヅラ。」
「ヅラじゃない、キャプテンカツーラだ。」
「俺達も幼い頃から海賊を夢みていたわんぱく坊主でさぁ、失われた秘宝、ワンパークというのを探してんだ。な?ヅラ」
「ヅラじゃない、キャプテンカツーラだ。」
宇宙海賊"春雨"。その拠点にやってきた雅達は、海賊風の格好で仲間に入れてもらおうと見張り番に頼んでいた。
「知らねーよ。勝手に探せ。」
「んなこと言うなよォ。俺、手がフックなんだよ。もう海賊かハンガーになるしかねェんだよ。」
「知らねーよ。なんにでもなれるさ、お前なら。とにかく帰れ。うちはそんなに甘い所じゃ・・・」
見張りが後ろを向くと、自分に刀を突きつける雅と目が合った。
「門前払いなんて酷いじゃないですかぁ。」
「面接くらい受けさせてくれよ。」
「ほーら、履歴書もあるぞ?」
3人は船の中を走る。酷く静まり返っていて薄気味が悪い。
甲板が見えるところまで来ると、神楽が海の方へ落ちていく所だった。
「待て待て待てェェ!!」
銀時が間一髪の所で神楽を抱きとめる。突然の侵入者に天人の間では動揺が走った。
すると、今度は船の内部が爆発し、その犯人である桂が現れた。
「てめーは桂!」
「違う!俺はキャプテンカツーラだ!!」
爆弾を投げつけて天人達を吹き飛ばす。新八の近くにいた天人が新八の胸ぐらを掴んだ。
「このガキめ!嘘つきやがったな!!」
「ぼ、僕は嘘なんて・・・!!」
天人の振り上げた拳に、新八は思わず目を瞑った。しかし、痛みはいつまで経っても感じず、代わりにドサッと、人がたおれる音が聞こえた。
天人の首には矢が刺さっていた。
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時