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「オーイ出てこーい。マジで撃っちゃうぞ〜」
「土方さん。夕方のドラマの再放送始まっちゃいますぜ」
「ヤッべ。ビデオ予約すんの忘れてた。サッサと済まそ。発射用意!」
発射、と言いかけた瞬間。戸を蹴破って3人が飛び出した。まさかの展開に、真選組も戸惑いを隠せない。
「なにやってんだ!止めろォ!」
「止めるならこの爆弾止めてくれェ!爆弾処理班とかさァ、なんかいるだろオイ!!」
「爆弾持ってるぞコイツ!!!!」
時限爆弾を手に持って走るアフロの銀時。真選組は爆弾処理班どころか、爆弾を視認すると銀時達よりも先に逃げ出してしまった。
そんな混乱に乗じて桂は雅の手を引いて屋上へと向かった。
「美しい生き方だと?あれのどこが美しいんだか。」
「私は充分美しいと思うけど?どっかのテロリストよりよっぽど。」
「これは手厳しいな。・・・それで、お前はどうしてここに居る。高杉がお前を置いていくはずが無かろう。」
───(「俺と来い。雅。」)
「さあね。私は
「そうか・・・お前が生きていて、再び会えて良かった。また会おう。」
そう言うと、桂は仲間の待つヘリコプターに乗り込んだ。雅は誰もいなくなった屋上から、横断幕にしがみつく銀時を見下ろした。
──「人ってのは案外変わらないらしいね、晋助。」
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時