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「オイ!!出て来やがれ!無駄な抵抗はやめろ!」
バズーカの餌食となった銀時は、天然パーマをさらに爆発させた、奇抜な頭になっていた。
「髪、増えてない?」
「約2倍くらいになったね。こりゃ将来ハゲないわ」
そんな茶番の間にも真選組の怒声は聞こえてくる。
もう逃げるのは叶わないと思ったのか、桂が懐から丸いカラクリを取り出した。
「そりゃなんの真似だ。」
「時限爆弾だ。ターミナル爆破のために用意していたんだが、仕方あるまい。コイツを奴らにお見舞いする。その隙に皆逃げろ。」
爆弾を手にした桂の胸ぐらを掴んだ銀時。その拍子に、桂は手に持っていた爆弾を取り落とした。
「桂ァ。もう終いにしようや。てめーがどんだけ手ェ汚そうと、死んでいった仲間は喜ばねェし、時代も変わらねェ。これ以上薄汚れんな。」
「薄汚れたのは貴様だ、銀時。時代が変わると共にふわふわと変節しよって。武士たるもの、己の信じた信念を貫き通すものだ。」
「それがヅラの武士道?生憎、私も銀時もそんな大層なものは持ち合わせて無いの。」
「お膳立てされた武士道貫いてどうする。そんなモンのために、また大事な仲間失うつもりか。俺ァもうそんなのごめんだ。どうせ命張るなら、俺は俺の武士道を貫く。
俺の美しいと思った生き方をし、俺の護りてェもん護る!」
「銀ちゃん。これ弄ってたらスイッチ押しちゃったヨ」
「悪夢だ」
「ベタだな」
「嘘でしょ」
幼馴染3人組が死んだ目で呟いた。
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時