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「でももう天人取り締まれなくなりますね。間違いなくリストラっスよ。」
「え？」
「まさか勢いのままにやっちゃった感じですか？てっきり覚悟の上でやったのかと･･･」
「バカだな。一時のテンションに身を任すやつは身を滅ぼすんだよ」
この日、長谷川は幕府の重鎮から
銀時と新八が買い物に出かけると同時に、雅も万事屋を出た。新しい着物を買うためだ。
かぶき町では雅のような高価な着物の女は目立った。
それにこれからも先日のバカ皇子の一件のように、動き回ったり汚れたりすることがあるだろう。
その為には安価な着物の方が動きやすい。
品物も無事に買い終わり、万事屋への道を一人歩いて入れば前から何やら見知った顔の男がスクーターで近づいてきた。
「あれ、銀時。どうしたの？新八は？」
「新八を迎えに行く！いいから乗れ！」
気づけばスクーターは線路を走っており、電車と並走どころか追い越すほどのスピードで、雅は振り落とされないように必死に銀時にしがみついていた。
恐る恐る前を見てみれば、そこにはゴミ箱に入ったまま身動きが取れなくなっている新八と、チャイナ服の少女──神楽
が転がっていた。
「新八！」
「ったく手間かけさせんじゃねーよ！」
「銀さん！雅さん！」
「歯ァ食いしばれっ」
「え！？ちょ･･･ちょっと待ってェェ！！」
銀時は木刀で新八と神楽の入ったゴミ箱を掬いあげるように振り上げた。2人の入ったゴミ箱は無事(？)にホームへと墜落したのだった。
「助けに来るならハナから付いてくればいいのに、ワケの分からない奴ネ･･･シャイボーイか？」
神楽がパンチパーマの男──井上の頭を剃りながら呟く。神楽はこの井上から逃げてきたところだったらしい。
「いや、ジャンプ買いに行くついでに気になったからよ。死ななくて良かったね〜」
「僕らの命は220円にも及ばないんですか。･･･というか雅さんぐったりしてますけど」
「う･･･心臓止まるかとおもった･･･」
「おっ、電車きたぜ早く行け。そして二度と戻って来るな災厄娘」
「うん。そうしたいのは山々アルが、よくよく考えたら故郷に帰るためのお金もってないネ。だからも少し地球残ってお金貯めたいアル。ということで、お前のところでバイトさせてくれアル」
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作者名：p.m. | 作成日時：2024年3月14日 17時
