高学歴は面倒くさい恋をするか。 (ページ4)

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君サイズ。【tm】ページ4

とむ×貴方

とむside

「……やだ、身長伸びた？」

年上の恋人であるAさんは、年上どころか親戚のおばさんみたいに、驚いて言った。
こんなこと言ったらまた怒られそうだなあ。

なんでAさんはこう言ったかというと、Aさんが届かなかったお皿を私が取ってあげたからだ。簡単に。

と「そんな訳ないですよ」

「ええ、こんなに大きかった？」

と「変わってないですよ」

「うそお」

一頻り驚くと、今度は懐かしむように言った。

「初めて会った時も大っきい子だなあって思ったの

座ってたから可愛い子って印象だったのに、立ったらこんなに大っきいんだもんね。」

いいなあ、と羨ましそうにしている一般的には低身長なAさん。

と「いいじゃないですか、この身長差」

「そう？私的には身長分けて欲しいけど」

と「丁度抱きしめやすいですよ」

「ええ、んふふ」

照れたようにAさんは笑う。

でも、もっと照れて欲しい、と私の小悪魔が発動。

と「それに、数年経ったら分けてあげますよ」

「数年後？なんで？」

と「今でも構いませんけど。

ウェディングフォトはお姫様抱っこでも撮りませんか？」

「う、ウェディングフォト！？」

素っ頓狂な声を上げて、一拍おいて照れ始めるAさん。

作戦、大成功。

と「でも、この身長のAさんが一番好きですよ」

今度は、ただの私の本心を。

どんな貴方も好きだけど、このサイズがしっくりくる。

いつだって、貴方の為のオーダーメイドで在り続けますよ。

と「あ、ウェディングドレスもオーダーメイドにしましょう」

「とむくん気が早いよ〜」