検索窓
今日:5 hit、昨日:32 hit、合計:17,133 hit

初めての君へ。【kwmr】 ページ3

河村拓哉×貴方



河村side


今思えば、君との出会いは文学的だ。



夕焼けの放課後、二人だけの教室、そして初めての恋。





加えて、君自体も文学的だ。



天使のような柔らかさ、聡明さ。



まるで絵の様だ。









と、ここまで口にして、一度君の反応を求める。


お互い作業をしていたというのに、急に始まった一人語りを何とも言えない顔で黙って聞いていた君が、渋々といったように口を開いた。




「いきなり朗読劇でも始めたの?それに、もっと初恋って一生懸命なものじゃない?随分と客観的ね、ナンセンスだわ」


河「批判的だね」


「私達の青春ってそんな感じだった?」


河「うーん、クイズに明け暮れた事しか覚えていないね」


「同感。あと、私と天使って真逆だと思う」


河「いいや、これに関しては確信がある」


「そう?」



そう。
君には秘密にしているけど、
初めて君を見た時








本当に、天使の様だと思ったんだ。








この先、まだしばらくは、君が知らないことのままだ。








河「それにしても、パッとナンセンスが出てくるなんて流石だね」


「横文字には慣れてるの。」


河「へえ、最初は苦労していたのに」


「長く付き合えば慣れて分かるようになるの」



満更でもなさそうな顔をした君は、また僕のでっち上げられた朗読劇が始まる前にしていた作業へ戻ろうとしていた。











しかし、僕は君の言葉の例外を見つけてしまった。















河「長く付き合っているのに『恋人』には慣れないんだ?」







ぼん、と音がしそうな程、一気に君の顔は赤くなった。




君は、いつまでも初心だ。
そんなところも、天使のように清らかだ。







今度は僕が満足して、初めての恋をする君へ、ひとつキスを贈った。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日、10月30日が「初恋の日」と聞いて。



500耐凄かったですね…!

君サイズ。【tm】→←、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピーチフラペチーノ(プロフ) - ベルさん» 言葉の端々からセンスしか感じない (2月5日 23時) (レス) id: 261d0ee1c2 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - ピーチフラペチーノさん» ありがとうございます&おめでとうございます、そのまま肩こりも治りアホ毛が消え去りますように。 (2月5日 20時) (レス) id: fe19e78da6 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチフラペチーノ(プロフ) - 久しぶりにときめきを取り戻しました。ニキビが治って肌が潤う気がします (1月28日 22時) (レス) @page5 id: 261d0ee1c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ベル | 作成日時:2023年10月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。