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____……
『じゃあ行ってきます』
クロノ「へい、行ってらっしゃい。頑張ってくだせぇ」
頭にポンと手を置かれる。まただ。
この人、頭撫でるの好きなのかな。
去っていくクロノさんを横目に校舎に入る。
薫「Aー」
『あ、おはよ』
薫「おはよー。てかお前!今のイケメン誰だよ!?」
『あー』
そういえばそんなに気にならなかったけどあの人マスクしてなかったな。気を使ってくれたのか…。
うん、確かに素顔はイケメンだった。
『近所のお兄さん』
薫「へー」
聞いてきた割には興味なさそうな返事だ。何なの?
そしてその日一日は問題なく過ごし、放課後が訪れた。
・
校門を出てすぐそこの門を曲がる。屋敷への道だ。
オバホ「お疲れ」
『!
オーバーホールさん』
学校の塀に腕を組ながら寄っ掛かっていたのはオーバーホールさん。何故若頭ともあろうお方がこんなところに。
てか今お疲れって言った。そんな気のきいたこと言えたのかこの人。
『何でオーバーホールさんがここに?クロノさんは?』
オバホ「今日だけお前の迎えを代わるようクロノに伝えた。
…お前の家に行きたい。
いいか?」
『構いませんが…何でまた?』
オーバーホールさんは目を細め、私を見つめた。
オバホ「……お前の部屋は憎悪の塊だと聞いた」
あんのクソカラス……
『あ、あぁ。まぁ人によってはそう見えますね。』
オバホ「個人的興味が湧いたから一度見てみたいと思ったんだが……ダメか?」
何だこの人可愛いかよ。「ダメか?」ってお前…。ダメなわけないだろおおおおお。
『気持ち悪いですよ?気分が悪くなるかもだし、あまりオススメはしません』
が、保険のためそんなことを言っておく。これで吐かれでもしたら組の人に殺される。
オバホ「大丈夫だ。行くぞ。」
『了解です。
………
オーバーホールさん、よく人に可愛いって言われませんか?』
オバホ「?
言われん。何でだ?」
『こっちの話です』
オーバーホールさんに気付かれないようにスマホを操作し、今朝交換したばかりのクロノさんのLINEを開く。
[今日の迎えオーバーホールです]
やべ、LINEきてたわ。
[了解です]
[あの]
[オーバーホールさんって可愛くないですか]
即効で既読がつき、五秒もしないうちに返信がきた。
[今度盃を飲み交わそう]
良かった。
共感してくれる人がいた。(゚∀゚ )
・
夢主のキャラがどんどん崩壊していく。
こんなはずじゃなかった……
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ANA - 推しが!!!尊い!!////更新楽しみにしてます!頑張ってください!O(≧∇≦)O (2019年8月20日 17時) (レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
零 - とても素敵ですね!!クロノさんと治崎さんの優しさが目にしみます。ゼロさんのお話、とても面白いので、お忙しいとは思いますが、良かったら、更新お願いします。続きを読める事を楽しみにして待ってます。 (2019年4月29日 9時) (レス) id: 2fa8d71e18 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - ゼロさん» 今更ですが、私もクロノ好きですよ!あ、トウヤ君も!同率1位で好き、、、 (2018年11月18日 20時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫 - おおおおお推しが!推しがああああああああああああああ!!!なんて面白い小説なんだ…更新頑張ってください! (2018年10月10日 7時) (レス) id: c7686fef14 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - オーバーホールが大好きで!!!!ほんとうにありがとうございますorz!!! (2018年9月29日 18時) (レス) id: b2c40a5e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゼロ | 作成日時:2018年4月10日 21時