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＊１１ ページ13
Aside
いよいよ来てしまった……
たぶん今日は心臓が忙しい１日だろう。
私は……私は音楽プロデューサー。
仕事で来てる！そう、仕事！
岬「ハイハイ、それ何回目よ笑」
『え、聞こえてた？』
岬「うん、数回前からバッチリ。」
『あれ、私そんなに言ってた？笑』
今は、打ち合わせをする会場の扉の前で二人、立ち止まっている。
この扉を開けたら私は赤の他人。
増田さん、増田さん……
間違えて“貴久”って言わないかな。大丈夫かな。
フゥゥ……
二人揃って長いため息をつく。
岬・A「『よし！！！』」
私たちは顔を見合わせて……
岬・A「『頑張るぞー！！！』」
目の前の大きな扉を思いっきり押した。
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