初夏と涙雨 【沖田総悟】

6 人殺しとダメ人間 ページ9

Aを家に送り、自宅に帰り準備をする。


ありったけの金を詰め込んだ財布。


切れ味の良いナイフ。


姉上の写真。


充電満タンのゲーム、ケータイも持った。


他に持たなきゃいけない物は...と部屋を見渡しながら考えるといい事を思い付く。

反応を考えると思わず口角が上がる。


部屋の中の嫌いなモノ全てを壊していく。

証明のように撮られた嘘だらけの家族写真。
あのババアと血が繋がっていると考えるだけで反吐が出る。


証明書だなんだの書類も全部破る。


いつもだったらとやかく言われるのがめんどくせェからこんなことしない。

でももうそんなこと関係無い。

だってもう此処に戻るつもりは無い。






逃げる。









お前(人殺し)と俺(ダメ人間)の二人で。

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