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5 泪に沈む ページ8

しょうがないなぁ、と何故か上から目線で言ったAは

「じゃあ、明日の夜明けに公園に集合ね。」

と告げる。


その目はやっぱりふざけているようには見えなくて。

なんだか細くなった彼女におー。と返事をする。



逃げる。二人で。


無茶だとは思う。
けれど一瞬でも目を離せば消えそうなAを放っておけなかったのだろう。多分。


ぐるぐると考えていた俺の目の前にいきなり手がひらひらと舞う。


「生きてる?私そろそろ帰るね。」


帰ろうとした彼女の手を咄嗟に掴む。


何。と振り返らずに言ったAに別に。と言って手を話す。


「無理すんなよ。」

何気なく言った一言だった。

そう言うとぽろぽろと涙を流す。


「なんでよ...。」
「何でそんな優しいこと言うの...?」


そうだ。
Aは人を殺した以前にいじめられていたのだ。

Aが人を殺したことは消えない事実だ。
けれど泣いちゃいけねーなんて誰も言ってない。


「今なら俺が胸貸してやらァ。」

「しょうがないなぁ...っ。今回だけだからね。」




とんとん。と彼女の背中を叩く。

ごめんなさい、と何回も謝るAを見ているのが痛々しいが、目は逸らさない。


もう手放さないように。


もう泣かせないように。




もうAを泪に沈ませないように。

せめて死ぬまでは日だまりで微笑んでいて欲しいから。


____________

迷走中。。

頑張ります。。

6 人殺しとダメ人間→←4 大切なもの。



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まめ(プロフ) - ゆらゆらさん» わぁぁぁ!ありがとうございます!凄く嬉しいです! ゆっくりですがこれからも頑張りますので読んでいただけると嬉しいです!! (2020年8月4日 17時) (レス) id: 857664c7be (このIDを非表示/違反報告)
ゆらゆら - 関連作品の欄でタイトルがとても魅力的で 読み進めていくとどんどん物語の中に引き込まれていっちゃいました(笑) まめ様の投稿 とても楽しみに待っております(*^^*) (2020年7月19日 21時) (レス) id: 19ca8d39db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめ | 作成日時:2020年6月24日 21時

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