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『…？』
匂い…？
不思議に思った私は、思わず自分の手首や服の匂いを嗅ぐが、特段変わった香りがする訳でもなく…
「あー…Aさん、匂いっていうのな…ゾムの野性的なアレやから常人には分からんで」
『あぁ…』
成る程。
まぁ別に良いのだ、この際ゾムさんが多少気持ち悪かろうが何だろうが。
________問題はグルッペンさんだ。
あの後______私が年齢を暴露した後、彼は「暫く一人にしてくれ」と私を総統室から追い出し、聞けば書類を届けに行ったトントンさんですら部屋に入れず、完全に塞ぎ混んでしまったらしい。
「本当に……すまなかった…」
『いや、もういいですから』
そしてようやく食堂に顔を出したかと思えば、私に謝罪を繰り返し、その度私が許しを下すも一向に頭を上げる気配がないのだ。
「だが……成年一歩手前の女性を子供などと…
お前が言うように安易に触れてしまったし、子供の割には賢い、子供の割には難しい本を読むと、俺は本気で思っていたんだ…」
そりゃあ私は身長が低いし、比較的童顔だとも度々言われるが、こんなにショックを受ける程だろうか…何だか自分の事ながら悲しくなってきてしまう。
『でも貴方、前からちゃんと私を子供ではなく女性として扱っていたようにも思えますけど…。
初日、ゾムさんに城に連れて来られた時も、凍えた私に真っ先にコートかけてくれましたし』
何なら昼間だって。
重いだろうからと、私が借りた大量の本を代わりに持ってくれた。
「あれは…いや、お前は女なのだから当然だろう」
女でありさえすれば年齢を問わない、紳士の鑑だな全く。
その男らしさに胸を少々ときめかせながらも、私は先程から頭の片隅を支配していた、とある疑問を口に出してみる。
『あの…もしかして私を甘やかすっていうの、私が年齢低いからって勘違いしてたからだったりします…？』
「ばっ…！それ言うたらアカン言うたやろ！」
『あっ』
ゾムさんの声に思わず声を上げる。
________しまった、談話室でゾムさんから聞いたことは内緒と言われていたのに。
「な、ななな何でそれ知って…！」
「ゾム言うたんか！？本人に！？正気か！？」
顔を真っ赤にして立ち尽くし、或いはゾムさんに掴みかかり、立て続けに捲し立てるはトントンさんとロボロさんだ。
「いや〜…つい、な？」
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お月様 - 滅茶苦茶おもろかったです！待ってたけどようやく27話でロボロさんの所出た！続編おめでとうございます！ (2021年1月2日 17時) (
レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - 火ぃつけろ火ぃぃぃぃ！！！wwww腹筋バキバキになったんですけど腹筋返して（）神様お疲れ様です！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
しゃち - 43の最初にある有限実行の“限”は“言”ではないでしょうか？勘違いでしたら申し訳ございません。ラットさんの作品大好きです！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 6540cc437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - うますぎませんか！？画力をわけて！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5db7ec7919 (このIDを非表示/違反報告)
楓@卍教 - 絵も文もうまいだと…？神…？いや天才…？(錯乱)まじで好きです応援してます (2020年3月21日 15時) (レス) id: 84c734c3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラット
| 作成日時：2019年11月16日 21時
