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_____と、優しい彼の言葉がじわじわと胸に沁み込む。ふっと気が抜けて、この安心感にかまけて眠り落ちてしまいたくなったけれど、残念ながら私の体質上それは出来ない。
『…宜しくお願いします』
実際、そろそろ薬で眠りを紡ぐのにも限界を感じている。
私の体がいよいよ薬の効果を受け付けなくなったその時、私は永久的に眠ることは出来ないのか？その先にあるのは…死しかないのだろう。
実際、人間の脳というのは平均にして５日間睡眠を採らなければ、幻覚症状さえ引き起こす程脆いものなのだ。
それが、私の場合睡魔さえも来ないというのだから……
私は何と普遍的な存在に殺されかけているのだろうか。
……………何て、流石にそこまでは言わない。
『…______"眠れない"
それにより引き起こされる薬の中毒症状、より強い物をと致死量に迫る程数を飲み続ける方が、余程危うく死に急いでいる______
……前に、グルッペンさんから言われた言葉なんですけど、頭では分かっていた筈なのに、彼にこうもピタリと指摘されてしまうと、何だか急に不安になってしまって。
昨日は睡眠導入剤を飲まずにベッドに入ったんですけど…やっぱり一睡も出来なかった。
…グルッペンさん曰く死に急ぎの私を、彼は…貴方達は、本当に救ってくれるのでしょうか。
______救えるのでしょうか。
私の存在さえ、軍の人達には本来必要ないっていうのに…』
「Aちゃん…」
ティーカップの底に目を落とす私に、オスマンさんは言葉を詰まらせたようで。
…駄目だ。
折角のお茶会なのに、こんな暗い話、相応しくない。
『ごめんなさい、何か別の話を_____』
改めて顔を上げた私は、先程まで向かい合って座っていたオスマンさんが、いつの間にか私の真横に立っていることに気が付いた。
刹那、
彼の大きな掌が、私の頭を優しくなぞる。
「…人って、前頭葉撫でて上げると、心地好く感じるらしいで」
椅子に座ったまま固まる私に対し、跪くような形で頭を撫で続けるオスマンさんは、そのまま切なく私を見上げた。
「……ごめんな、まだ出会ったばっかで、俺達の間には信頼関係も何もないかもしれんけど…今はこうしていさせて。
迷惑なんて、本当に…本当にそんなこと思ってないんよ。思う訳ないやん…Aちゃんがグルさん助けてくれんかったら、今頃この国もグルさん自身もどうなってたか…
…感謝してるんよ。その事への恩返しなんやから、難しい事なんかなーんも考えなくていいめう。
_______大事にさせて、な？」
『オスマンさん……』
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お月様 - 滅茶苦茶おもろかったです！待ってたけどようやく27話でロボロさんの所出た！続編おめでとうございます！ (2021年1月2日 17時) (
レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - 火ぃつけろ火ぃぃぃぃ！！！wwww腹筋バキバキになったんですけど腹筋返して（）神様お疲れ様です！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
しゃち - 43の最初にある有限実行の“限”は“言”ではないでしょうか？勘違いでしたら申し訳ございません。ラットさんの作品大好きです！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 6540cc437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - うますぎませんか！？画力をわけて！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5db7ec7919 (このIDを非表示/違反報告)
楓@卍教 - 絵も文もうまいだと…？神…？いや天才…？(錯乱)まじで好きです応援してます (2020年3月21日 15時) (レス) id: 84c734c3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラット
| 作成日時：2019年11月16日 21時
