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会議室に集う我々国軍幹部である俺達は、この一週間、各々の捜査網で行方不明となった総統を捜索し、今日その成果を報告していた。
「もう一週間やぞ…！！」
_____________「クソ！！！」
…結果は、どれも芳しいものではなく。
彼へと直結する糸は未だに掴めずにいた。
力任せに拳を壁に叩き付ける。
強く強く握り締めた拳。爪が掌に食い込み、血液がそこから手首を伝い地面に赤いシミを作る。
「トントンやめろ。手から血ぃ出とる」
そう言って、後ろから俺の腕を掴むゾム。
グルさんが行方不明になってから、今日で8日目。
俺達は彼の居場所、その足懸かりさえも掴めていない。
「…、なぁ、これもう、グルさん、
生きてないかもなんて、んなこと、ないよな…？
なぁ、」
弱々しく呟き、頭を抱えるシャオロンの襟首を掴み上げて、
「んな訳ないやろ、…んのド阿呆！！
俺達が諦めてどないすんねん！！！」
と、コネシマが怒鳴り散らす。
"トントン！次はa国と戦争するゾ！
"楽しみだな！"
声が、余りにも遠い。
アンタの側にずっとおれば良かったなんて、
後悔さえも虚しくなる。
後悔したってグルさんは戻って来ない。
分かっていても、内でとぐろを巻く憤りをどうすることも出来ず、喘ぐようにして持て余す事しか、俺には出来なくて。
「っ…
どこおるん…
グルさん…！！」
…もう彼が、生きていないかもしれないなんて、
不吉な妄想に囚われて、以前よりも輪にかけて、俺は睡眠を取れていない。
分かっている。苦しいのは俺だけやないんや。
こいつらだって、後悔に気が狂いそうになっている筈。
皆それぞれ、自分の無力さを呪っているに違いないのだ。
重い沈黙のムードが会議室に漂ったその時、
大きな足音が廊下から聞こえて、それが段々と近付いてくるのが分かる。
ﾊﾞﾝ！！と吹き飛ぶ勢いで扉が開け放たれ、見るとそこには内の軍医…ぺ神が肩で息をしていた。
こめかみに汗を流し息を荒げ、そこまでして遠い医務室から此処まで走ってきたのは一体何故なのか。
「グル…ｯ
グルさんが！！」
グルさん。
彼の口から零れたその名前に、一番最初に反応したのはオスマンだった。
「何…？グルさんがどうしたん！？」
ぺ神の肩を掴み切羽詰まった表情でオスマンは詰め寄る。かくいう俺達も同じようにぺ神の周りに集まり、先の言葉を待った。
「グルさん、見つかったって
電話で、俺の、知り合いが…！」
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お月様 - 滅茶苦茶おもろかったです！待ってたけどようやく27話でロボロさんの所出た！続編おめでとうございます！ (2021年1月2日 17時) (
レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - 火ぃつけろ火ぃぃぃぃ！！！wwww腹筋バキバキになったんですけど腹筋返して（）神様お疲れ様です！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
しゃち - 43の最初にある有限実行の“限”は“言”ではないでしょうか？勘違いでしたら申し訳ございません。ラットさんの作品大好きです！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 6540cc437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - うますぎませんか！？画力をわけて！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5db7ec7919 (このIDを非表示/違反報告)
楓@卍教 - 絵も文もうまいだと…？神…？いや天才…？(錯乱)まじで好きです応援してます (2020年3月21日 15時) (レス) id: 84c734c3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラット
| 作成日時：2019年11月16日 21時
