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11□想いが弾ける刹那に2 ページ27

少し躊躇いながら、友達は俺にとんでもないことを言い始めた
…こいつ、俺がAのこと好きなの知らないんだっけ。
周りに言いふらしたくないし、冷やかされるのも嫌で
特定の人にしか言ってなかったことが仇となった。






「…なんで俺に言うの?」

「お前Aと仲良さそうだし、隣の席だし。それとなくタイプ聞いてくんないかなぁって」

「…自分で聞けよ」

「聞けたらこんなこと頼まないだろ」







な、頼む!両手を合わせて懇願してくるこいつに思いっきり溜息
そして、何より心臓が騒がしい。…ここで俺も言うべきなのか
俺だってAのこと好きなんだけど、
言うことを迷ってたら彼女が席に戻ってきて
じっと見つめる俺たちに不思議そうに首を傾げた。






「なに?」

「いや、なんでもない!じゃあ、西田そう言うことだからよろしく」

「おい」







俺の答えも聞かずにパーっと離れていくあいつ。
…ふざけんな、なんて思ったけどまだこっちを見てくるAに何も言えなかった。

好きなタイプなんてそんなの聞いたら、好きだってことバレるじゃん






「どしたの?顔怖いけど」

「え?」

「なんかあった?」







心配してくれてるのか、俺のことを見てくれるAに
なんでもない、そう答えてまた机に伏せた。

ちらりと腕の隙間から彼女の様子を伺う。
彼女はまだ心配そうにこっちを見てて、居た堪れない気持ちが溢れる。







「…ねえ」

「ん?なに?」

「……お前、好きな奴とかいんの」

「え、」






俺のその言葉に目を見開いて驚く彼女
…すぐに聞かなきゃよかったって後悔した
1分でいいからいまの時間なかったことにしてほしい
彼女に向けてた視線を自分の腕に戻す。

気まずい空気が流れて、さっきの友達を恨んだ






「……いるよ」

「え?」

「好きな人」






少し俯かせてた顔を上げて、俺のことをじっと見つめるA
気のせいか、少し頬は赤らんでて。









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noranekosan(プロフ) - リリさん» リリさんはじめまして。ありがとうございます!私もリリさんのお話読ませて頂いてたので嬉しいです。゚(っ゚´ω` ゚c)゚。今後も頑張って書いていくので、是非とも見ていってください!! (2019年11月12日 22時) (レス) id: e3a91e1b0b (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。のらねこさん(とお呼びしていいのでしょうか?)の書かれるお話どれも素敵なので、これからも楽しみにしています(*´˘`*) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 3f90fe2b5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:as | 作成日時:2019年11月2日 2時

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