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20□奇跡に等しい確率で ページ20

「お、あいつ来れるって」





洸史のその言葉に、祐希や壱青は会うの久しぶりなんて喜んでた。

中央大学同級生の3人と、洸史とは広島で一緒の俺。
世界で活躍する2人を前に怖気付いたこともあったけど、
同い年ってこともあって、あっという間に意気投合した。
そんな飲みの場に、もう1人誰かが来るらしい。







「中大の時のマネージャー」

「へえ」

「いま何してるんだっけ?」

「普通のOLしてるとかなんとか言ってた気がするけど」

「そうなの?あいつもバレーボール関係つけば良かったのにな」






そんな3人は話題に花を咲かせてて
インカレの時はどうだった、とか懐かしいメンバーの話で盛り上がる

大学を卒業して早1年。
ちょっと懐かしさに思い耽ってると
お待たせー、なんて少し女の子の声が聞こえてきた。






「おー、Aだ。久しぶり」

「元気?」

「2人とも久しぶり!いやー、変わんないね」

「1年しか経ってないし」

「お前ちょっと垢抜けたな」

「えー、ほんと?大人っぽくなった?」






そう言ってニコニコしながら、祐希の隣に座る彼女
俺の真向かいに座るから必然的に目が合って
ちらりとこっちを見た彼女は、初めまして、なんて笑った。

祐希の隣に座るせいか、すごく小さく見える彼女はスーツを着こなしてて
身なりがきっちりしてる、いかにも出来そうな女の人。







「紹介するわ。俺と同じチームの、」

「小野寺くん」

「え?知ってんの?」

「洸史の試合見てるんだから知ってるに決まってるじゃない?」

「あ、そっか」






じっと俺を見てくる彼女は、改めまして、なんてかしこまる






「この3人の中大の同級生で、元はバレーボール部のマネージャーやってました。Aです、よろしくお願いしますね」






そう言ってご丁寧に名刺を差し出してくる彼女
大手会社の名前がそこにはあって目を見張った。






「え、大企業じゃん」

「へーすげー」

「勉強出来たもんね」

「私も頑張ってるんだよ」





そう言って少し自慢気に話す彼女に、
じゃあご馳走様です、なんて壱青が言うから
彼女からもの凄くブーインクを浴びた。

仲良いんだろうな、この4人
なんてちょっと羨ましくも感じる。









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noranekosan(プロフ) - リリさん» リリさんはじめまして。ありがとうございます!私もリリさんのお話読ませて頂いてたので嬉しいです。゚(っ゚´ω` ゚c)゚。今後も頑張って書いていくので、是非とも見ていってください!! (2019年11月12日 22時) (レス) id: e3a91e1b0b (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。のらねこさん(とお呼びしていいのでしょうか?)の書かれるお話どれも素敵なので、これからも楽しみにしています(*´˘`*) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 3f90fe2b5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:as | 作成日時:2019年11月2日 2時

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