【ヒロアカ】お前…地味男じゃなかったのかよ……（震） (ページ4)

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え、え？どういう状況？

寝袋に入ったまま寝転がってるってことは……

這ってきたの……！？(錯乱)

俺が混乱している中、白いマフラー？布？みたいなのを巻いた男性は黄色い寝袋からモゾモゾと起き上がり、A組を見渡した。

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

あ、担任だったんだ。

なんか、イメージしてたのと全然違うな…。もっとゴリッゴリの堅苦しい先生かと思ってた。何てったって雄英だし。

「早速だが、ジャージに着替えてグラウンドに集合。

５分以内」

はえぇ。

俺はすぐさま鞄の中からジャージを取り出し、更衣室へと走った。他の人も俺の後に続く。

「５分以内とかキッツイよな～」

『それなー………ん？』

横から急に声をかけられた。

それに気づかず反射的に返事をしてしまい、結果変な声が出る。ヤバいめっちゃ恥ずかしい。しんどい。

その人は金色の髪の毛を揺らしながら人が良さそうな笑みを浮かべた。

「あっ名前まだ言ってなかったな。俺、上鳴電気！よろしくな！」

『あ、俺死齊A。よろしく上鳴』

純然たる陽キャだな。(確信)

『あの人が担任なんて意外。雄英だから、もっと堅物みたいな人だと思ってた』

「わかる！てか寝袋で登場とかちょっと予想外だったわ」

『それな。

……上鳴の個性ってさ、何かこう…電気タイプ？みたいな？』

「ブッwポ○モンかよ！まぁそうだけどな」

『上鳴ってピ○チュウみたいって言われない？』

「言われる！何でわかった！？」

『何となく』

視線を感じた。見ると上鳴が俺の顔をじっと見つめていた。

『…何？』

「お前、暗そうな見た目して結構しゃべるのな」

『あー、まぁ…』

「前髪上げりゃーいいのに」

『人様に見てもらうような面してないよ』

話している内に更衣室に到着した。実技入試の際にも使った部屋だ。

急いで制服を脱ぎ、ジャージを羽織る。

着替えている間に男子だけで簡単な自己紹介をし、俺は上鳴の他にも新たに切島や峰田、瀬呂辺りと仲良くなった。

ちなみに教室で喧嘩してたツンツン頭は爆豪、委員長男は飯田というらしい。

俺はジャージのチャックを締め、あらかじめポケットに入れておいた"ある物"を手に取った。

______『あのさ、俺これから10秒くらい意識失くすけど、心配しないで』

「え？」

全員の声が重なり、視線が集まる。

俺は"ある物"……白いカプセルを一錠口に放り込み、飲み込んだ。

ぐるりと視界が回り、「倒れた」と認識する暇もなく、俺は意識を手放した。