６４ 翔side ページ14
ベッドで眠ってどれくらい経ったんだろう。
1日中寝てるせいで腰が痛くて、身体を起こした。
翔「っ…」
あぁ…貧血なのかな…
頭の血がサーッと下に降りて行くのを感じると同時に、視界はぐるぐる回って吐き気が込み上げる。
翔「っっ、ぇっ、げほっ…」
誰にも助けを求めることが出来ずに、ベッドに少し吐き出しちゃって。
それでも尚込み上げてくるものを必死に抑え込んだ。
翔「…はっ、に、のっ…にのっ…」
ベッドの下で寝ていたのに、必死で呼んだらすぐに目を覚ましてくれたニノ。
慌てて背中をさすってくれた。
和「ごめんね、気付いてあげれなかった。グルグルする？」
翔「ん…きもちわる…」
身体をベッドから降ろしてくれたニノに凭れて吐き気と戦っていると、智くんが部屋を覗いた。
支えてもらいながらトイレに向かったんだけど、途中で足から力が抜けて。
翔「っ…」
智「翔くんっ、ごめんごめん。歩くの辛いね。少し我慢して…」
その場に座り込んだ俺の身体を抱え上げてくれた智くん。
俺より小柄なのに…
トイレで何度も背中が波打つけど、吐く物が無くて吐けない。
涙だけがポロポロ零れ落ちるだけ。
智「辛いね…貧血だよなー…」
翔「おぇっ、ぇっ…」
和「翔ちゃんどう？もう吐く物無いよね…」
翔「げほっ、けほ…うぇっ…」
身体が冷えないようにパーカーを肩に掛けてくれて。
背中を叩いてくれたりするんだけどやっぱり吐けなかった。
ただ吐き気が治まらなくて苦しいだけ。
全ては食べなかった事が原因なんだけどね…
和「苦しいね翔ちゃん。もう少しここで頑張る？」
翔「ん…にの、ごめんね…」
和「そうやってすぐ自分責めちゃダーメ。汗もかいたし、シーツ取り替えてスッキリした方がよかったんだから。気にしないの。」
優しいニノに慰められて、吐き気のせいで零れる涙に嬉し涙が混じる。
今なら、泣いてもバレないよね…？
智「ベッド戻ってみようか。袋置いておくから、安心でしょ？」
その後も少し胃液を吐いたくらいで、吐き気は消えないまま。
体力の限界が来て智くんに凭れ掛かった。
手を洗って、またさっきみたいに抱えられてベッドに戻る。
綺麗になったシーツに身体を沈めれば、次第に瞼が重たくなった。
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翔菜(プロフ) - 風月さん» わー、わたしがくしゃみ好きってことも覚えててくれたのね！(笑)気にしなくていいよー、風月ちゃんが書きたいように書いて！増やしてくれる分には有り難く頂戴するけども！← こちらこそ、これからもよろしくね♪ (2015年1月4日 23時) (
レス) id: 05589e29cd (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 完結おめでとうございます！そしてありがとうございます！次回作もシェアハウスも楽しみにしています♪ (2015年1月4日 13時) (レス) id: 79190dc289 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 翔菜さん» コメントありがとう！ くしゃみのシーン少なくてごめんね！入れなきゃ！と思って最後の最後にくしゃみ翔ちゃん入れてみました。笑 時間のある時読み返して、組み込めそうな所があったらもう少しくしゃみ追加する！笑 次回作も一応決めてある！これからもよろしくね！！ (2015年1月4日 11時) (レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - ことりさん» コメントありがとうございます！完結出来たのは叱咤激励して下さった読者のおかげです… どうしようもない作者ですが、これからもよろしくお願いします！ (2015年1月4日 11時) (レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 果音さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(^^) そう言って頂けると本当に励みになります… 次回作、短編集含め、頑張って行きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2015年1月4日 11時) (レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2014年12月11日 12時
