幼馴染みの特権【牛島若利】2

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さっきまで、後ろにいたじゃん
なんで、なんで飛んでんだよ
なんでそんな高く飛べるんだよ



若利も俺と同じことを思っているのか表情が強ばる



10番はボールをキャッチし静かに俺達の方を向いて言った






「コンクリート出身、日向翔陽です」









「あなたをぶっ倒して全国へ行きます」









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「くっそ、ムカつくじゃん」




思わず呟いてしまった






若利は何を思っているのか日向翔陽を睨んでいた
俺はムカつきすぎて地面に足がめり込んでいた





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「コラー他校性かな〜?
勝手に入っちゃダメだよ〜」




先生に見つかってしまった
あとで謝らなければ と思うがコイツらにイライラしすぎてそんなことに気を使っている暇はなかった






「中見せてくれてくれてありがとうございました
失礼します」






一つのお辞儀をし日向翔陽は歩いていってしまった






「あの」






俺と若利の顔を交互に見ながら影山飛雄は言った






「及川さんが県内で最強のセッターなら」





「それを越えるのは俺なんで」







「失礼します」







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「＿＿＿スタミナ･スピード･瞬発力･バネ･闘争力」






俺はそんなことを突然言い出す若利を見た


若利は不敵な笑みを浮かべて







「ヒナタ ショウヨウ
カゲヤマ トビオ」









エースの絶対的プライドと自信の獣が剥き出しになっていた


俺はこの時ふと西谷夕のことを思い出した









「西谷夕、お前もお前の後輩もすげえウザイんだな」








「楽しみにしてるよ」




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