幼馴染みの特権【牛島若利】6

白鳥沢生徒の観察 ページ2

内山Aが学園の校内に現れるのは不定期である



もちろん、ここは白鳥沢学園

バレー部員もほかの部のように朝からしごかれる


そこからの疲れなのか体育館から帰ってくる時間が遅い




「あれ、今日はまだ内山来てないのか」




同じ部活であり同じクラスの山形に尋ねる


山形は微妙な顔をしながら窓側の外に指を指す







「…ん?」








窓の外を見ると顔立ちの綺麗な男子生徒2人が外で何やら騒いでいた


その2人はもちろんこの学園1の美形の牛島若利
もう一人は内山Aである







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「だーかーら、別に体調悪くねえって!!」





「嘘だろう、今日のAはいつもより走る速度が遅かったぞ」






「なんとなくだって!今日はなんとなくで走ってたの!!!」






「さっきと説明が違うじゃないか、さっきの説明だとお腹が少し痛かったんじゃないのか」







「お前がうるせえからテキトーに言った言い訳だよ!!わかって!!!」









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「夫婦喧嘩…」









「だろ???たまーにあんだよ、ああいうの」









内山Aの朝が不定期な理由がわかった







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内山Aは授業は真面目に受けるタイプである


ノートも綺麗にとっていて尚且つ成績もいい



特に世界史や日本史が得意とする



本人はまだ中学生鉛なのか世界史や日本史のことを「社会」と呼んでいる、アホそうだからそろそろやめた方がいいだろう








「内山」








そんな彼は当てられることがとても嫌いだ



理由は知らないが当てられるととても機嫌が悪くなるのか顔がひどいことになる


あれだ、サンシャイン池崎のあれの顔









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「うわー、またガチガチだなあ」







「え?」








隣の席の瀬見が呟く








「あいつみんなの前で何かするのってバレー以外にできないんだよ」








え、そうなの???


内山のあの顔って緊張して仕方ない顔なの???





俺は当てられた内山を見た









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「うっわぁ」









ガチガチやん、声に出しちゃったよ、ガチガチのガッチやんこわっ




内山は教科書を持ちながらサンシャイン池崎のあれの顔で先生にガチガチの体と声で答える



若干先生も怖がってるから、やめてあげて








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内山の授業態度の事情がわかった







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