幼馴染みの特権【牛島若利】4

114 ページ5

最後に五色

五色は何を思い詰めているのか下を向いていた
俺は身長が五色よりかなり小さいので自然に顔は見えた
とても、複雑な顔をしていていつもの五色とは考えられなかったんだ






「五色」





「!_ハイ!!」






.








.









「"頼むぞ"」









.








その言葉には重みだけではなく、五色をこれから伸ばすことの出来る最大の言葉であった
エースが時期エースへ投げる言葉は俺たちからでも分かるくらい、すごいものなのだ



五色は涙腺を崩壊させ、少し声を掠めながら








「はいっ!!!!」









いい返事だ、五色






.








.








.





「ありがとうございました!!!!」






「あっしたっっ!!!!」








残された白鳥沢学園バレー部は全員がエースなのだ
弱い者なんかいない
だから強くなる、バレーでの練習理由なんてこれで十分なんだよ






.








.









「…じゃあ、100本サーブだな」






若利はジャージを脱ぎながら言う


え、





「お前疲れてねえの???」





「Aは疲れているのか?」






な、なんだ、なんか、


.






なんか、やだ






.









「おうよ!!!!やってやろうじゃないの!!!!
さぁ、どんどん打ちましょー!!!!」



.








「Aって煽るの上手いくせに煽られるとノるよな」





「傍から見れば中学生なんだよなぁ、本当」







「おい!!!!そこの筋肉山形とミンミンゼミ早くやれ!!!!」








「誰が筋肉馬鹿じゃ!!!!」







「誰が瀬見さんイケメンだゴラ!!!!もっと言え!!!!」









「いや言ってねぇよ!!こっち来んな!!」







.








.








.








.









.

115→←113

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す