幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ33)

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「ウオォイ!!"だけ"って何だ!!」

日向翔陽の声が体育館に響きその場に居た過半数は振り向く
俺も目を見開き口をあける

言われた百沢本人も驚いたらしく肩を震わせた

「お前…お前、2mってすげえだろ！？
もし必殺殺人サーブか2mどっちか今スグ貰えるっつったら絶対2mだね!!!!」

日向翔陽の言葉に少しの同意をした
確かに身長があれば俺ももう少しブロックに耐えられる体格を持てていたかもしれないからだ

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「だってサーブは頑張れるけど身長は頑張るも何もねえし、とにかく」

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「2mなんて一番最高にMAX」

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「すげえ才能だろ!!」

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日向翔陽はそう得意気に言う

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その言葉に月島や黄金川は突っかかる

俺は日向翔陽を睨みながらその場を見る

こいつ、本気でそう言ってるんだ、と嫉妬をしていたのかもしれない

「俺を励まして何のメリットがあんだよ…」

百沢が半笑いで日向翔陽に言う

日向翔陽はその言葉にまた迷いなく口を開いた

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「だって、お前を倒したい」

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俺は日向翔陽の表情をまた西谷夕と重ねてしまった
よく分かんない圧が体育館の空間を静寂へと誘い俺は苛立ちを隠し切れていなかったらしく隣にいた赤倉が一つの悲鳴をあげる

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「うっぜえ」

一つの舌打ちした後、俺は休憩を止めた

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【百沢.黒石対国見.長松】

百沢は先程と変わらずの動きをしていた

国見は前衛にいた百沢を見て冷静にボールを後衛にまで打つ

うまいな、と思ったときに

そのボールを百沢が飛んで触ろうとする

するとボール拾いをしていた日向翔陽が叫んだ

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「"楽"してこうぜ、百沢ァー!!!」

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その言葉のせいか、百沢はその後本調子を取り戻したのか2対2を終わらせた
負けてしまったが悔しそうな顔はなく、寧ろ清々しいといった顔でいた

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「おい、Aさんめっちゃ怒ってないか?」

「…眉間のシワの数が尋常じゃないな」

「あの人烏野にいるリベロにもああいう顔してるし苦手なんじゃないか?ああいうキャラ」

「同じリベロなのに仲良くないって友好関係築く気０なんだ…」

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