幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ27)

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そう聞くと沈黙が流れる

「…なんで」

「なんとなく…イメージより普通だなーって思ったんで」

そう聞けば古森さんは吹き出す
笑うこと言ったか???
疑問に思う

「今チョット肩の調子が悪い気がするんだよな?
こいつの場合大体気のせいなんだけど!
まあそういうとこは慎重で良いと思うよ!!」

そんな古森さんのテンションとは裏腹にもと顔色を悪くするサクサさん

その後、サクサさんは風呂へ行き古森さんもそれについて行った
本当に、なんだったんだ

「ひーっ
ビビったー!!
全国三本指に"普通"とか言うから!!」

「…まだ、普通に見えるって言ったんだ」

言葉足らずだったか、心配するとブロッコリー２号が言う

「…皆レベル高いけどさー
特にあの人何モンだろうな?」

目線を後ろにいるやつに回す
目線の先には俺も気になっていたWSの小さい人

日向よりはタッパはあるか、だけど、あの人は

「日向より、跳んでる」

.

.

.

練習試合、俺はまた不器用なコミュニケーションをしてトスを確認する
やっぱりそこにはたくさんの打つ速さや高さ、それぞれの好みがあった

不意に見えた相手のSが笑っていたのは気のせいだろうか

.

.

.

「おい」

デジャヴだろうか、同じようなセリフを昨日された気がする

呼ばれた方向を見るとさっきめちゃくちゃ跳んだWSの人だった

「俺のことを見たことあんのか」

「?ここに来てから見てます」

「そうじゃねえよ
今まで俺の試合見たことあんのかっつってんの」

「無いっす」

正直に答える
俺に質問するのが最近のユースでのブームなのかってくらい最近本当に質問さている気がする

そんなことをツラツラ思っていると

「じゃあもっとビビれよ驚けよ!!
初見からずっとヘエー!みたいな顔しやがって!」

驚いた
こんなに自分の持っているものを誇示したい人初めて見たかもしれない
いや、これは誇示っていうより自慢???

「大抵のやつはこの身長の俺を舐めた後、俺のプレーを見てビビる!!
そこまでが一連の流れなんだよ!!」

「ビビってます、」

.

「けど、参考になります」

ああっ！？とまた叫ぶ

小さい人っつっても、ウチヤマでかなりビビってたからな
まだこの人は大きいほうだ