幼馴染みの特権【牛島若利】4 (ページ26)

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影山飛雄side

全日本ユースの強化合宿の収集がかけられた俺は東京に来ていた
そこにはたくさんの実力者の集まりで体育館が専用のものだった
床が、板じゃなかったんだ!!
すげえだろ

実力者に関しては月バリなどで見たことがある人などもチラホラと見えて3対3をやっていても只者では無いと分かってしまう

そのせいか、日向の速攻に合わせていた俺はトスを高く上げてしまうミスをちょくちょくしてしまう
…初めてだし、仕方ないだろ

そんな合宿の中、夕食の時間を俺たちは迎えていた

.

「いや～
やっぱ知ってるヤツいるとちょっと安心だなー」

森然高校のブロッコリー２号が言う
あ、本当にブロッコリー、1号とそっくりだ

「烏野あの白鳥沢破って全国だろ?すげえよな～」

「おう」

「森然(ウチ)は決勝でフルセット負け…
勝てると思ったんだけどなあ…」

フルセット負け…森然高校は強豪の筈だ
そんなことも起きるもんなのか

「おい」

突然話しかけられる

井闥山学院二年の佐久早聖臣

全国三本指に入るスパイカー実力者にして唯一の二年生

そんなすげえ奴が俺に話しかける

「まだビデオ見れてないんだけど白鳥沢何で負けたの?
若利くんとチビ山くんは不調だったわけ?」

「…チビ山???」

「内山Aくんのこと」

「ああ、いや、絶好調に見えましたけど」

ハァ～??と唸るように言う
なんだなんだ

「じゃあ何で負けんだよ?
どんな手つかった?
誰か若利くん止めた??チビ山くんの速さに追いついた??」

「…ああ、まあ、止めてましたし、追いつくっていうか速さ落としました」

少し考えるが止めるっていうより日向のあれはレシーブだな

するとサクサさんはもっとしかめっ面になって目を見張る
怖い

「そいつ誰、何年、なんてやつ、どこ中」

「悪いねー!
コイツ超ッッッ絶ネガティブなのよ!!」

ツラツラと言葉を流すサクサさんとは真逆の人物がそれを遮る

二年リベロの古森元也さん

内山Aに比べれば可愛いものだがこちらもかなりの実力者である

「自分を脅かしそうなヤツが気になって仕方ねえの!!」

「俺はネガティブじゃない、慎重なんだ」

コントのようなその会話はその場を和らげるのにはちょうどよかった

俺は不意に疑問に思ったことを聞く

「サクサさんはまだ本気出してませんよね」